...夜道を微光が照らす...
...朝の微光で起きるのが辛い...
...夕暮れ時には微光の灯りが心地よい...
...スタジオから微光が漏れる...
...窓から差し込む微光を浴びながら読書する...
...身邊方寸の霧を照す可き微光を點じて生き存へなければならぬ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...それでもその中の奥底には生命の微光の耀(かがよ)いはあった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...遠くからのアセチレン燈の微光が...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...朝の微光を背に受けて...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...深夜(よふけ)の朧に霞んだ電灯の微光(うすあかり)の下(もと)に惜気もなく露出して...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...かの豪胆不敵なるマゼランが水平に明滅する南極星の微光をその頼みとなし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...吾人は実にゲルマン人民のためにその前途に一道の微光あるを見てこれを祝せずんばあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...しかしてかくのごとくわが邦において航海通商の道進歩したるのときにおいてすでに貿易の真理・真主義なるものはその微光を放ちたるがごときを見るなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...銀色の月の仄(ほの)白い微光が漂っている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いかにしてまた何によってその微光を作るべきかを知っているものは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...月に向う輪廓に沿い、空に微光を認む...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...方寸認微光...
夏目漱石 「草枕」
...白夜夜霜まぢかくしのびきて跫音(あのと)をぬすむ寒空(さむぞら)に微光のうすものすぎさる感じひそめるものら遠見の柳をめぐり出でしがひたひたと出でしが見よ 手に銀の兇器は冴え闇に冴えあきらかにしもかざされぬそのものの額(ひたひ)の上にかざされぬ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...地獄絵巻の緑の微光につつまれてゐたのではないかとおもへるのである...
原民喜 「夏の花」
...二三の微光が搖曳してゐるのみである...
堀辰雄 「夏の手紙」
...一つの微光が彼等をさしまねいている――最後の高みから...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...読むように赤い微光を見つめていた金右衛門...
吉川英治 「江戸三国志」
...真の御仏(みほとけ)の微光でもあるか...
吉川英治 「新書太閤記」
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