...併し微かな光、瞬ける光、逡巡せる光に在つては、光らむか照さむかが意味のあるデイレンマとして問題となる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...微かなる、しかし打ち消しがたき希望である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...その恋心をすつかり別なものに移してしまふことが出来るやうで出来ぬやうな心の微かな芽...
田山録弥 「百合子」
...「一度なんだか見たことがあるような氣がしますよ」と微かな聲で...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...流れている水面にまた無数の微かな波紋を作って...
中井正一 「美学入門」
...うす蒼く微かな翳(かげ)をもったりして...
中島敦 「狼疾記」
...亜鉛屋根に微かな砂を散ずるやうな音が始まる...
原民喜 「かげろふ断章」
...それから微かな声が聞こえた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...微かな光が射してくる...
久生十蘭 「地底獣国」
...微かな圧迫を感じたのである...
牧野信一 「秋・二日の話」
...微かながら悲哀の情が起こるのを覚えた...
水野葉舟 「帰途」
...微かな発動機船の爆音のやうなものを聞いたのだつたが...
三好達治 「測量船」
...呟くように微かなそのひと言が...
山本周五郎 「日本婦道記」
...微かな衝突であつた‥‥やがて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...脣の上へ微かなからい味を殘して...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...微かな物音が更けるまで庫裡(くり)に聞えた...
吉川英治 「親鸞」
...微かな自己発光を呈し...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...栓の突端に微かな傷のあるのが見本だと云う事まで取調べていた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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