...微かな物音が伝はつて来ます...
薄田泣菫 「茶立虫」
...微かな溜息をついてゐる...
薄田泣菫 「独楽園」
...微かな遠くからの呼び声で...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...アイルランド代官として現地にゆくであろう」 ほかにどういう微かな...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...作の陰に微かながらもある背景がある...
田山録弥 「自他の融合」
...私はまた体に微かな揺らぎを感じた...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...あっ、はっくしょいっ」と、いった時、遥かに、広縁で、とんとん板を叩く、微かな音がした...
直木三十五 「南国太平記」
...微かな響きであった...
直木三十五 「南国太平記」
...見えない所でする微かなもの音で...
原民喜 「忘れがたみ」
...すやすやと女の微かな寐息がする...
平出修 「計畫」
...ほんの微かな罪の汚點をつけるだけで忽ち私を殺し得ると思つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...N?」Nはたゞ微かな笑ひを浮べたゞけで...
牧野信一 「舞踏会余話」
......
三好達治 「詩四章」
...硝子(ガラス)窓の外からは聞えぬくらい微かな...
夢野久作 「暗黒公使」
...夜中の二時頃コッソリと屋上庭園へ来てみると世にも哀れっぽい微(かす)かな微かなあっしの声で...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...その末に微かながら長白山が一抹の青黛を覗かせてゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...金屬性の微かな唸りが一層はつきり聽き分けられる...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...大きく露出した岩の根には微かな青みを宿した清水が瀬をなし淵を作つて流れてゐるのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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