...一八五八年総長)はなお陸軍大臣の隷下に在って勢力極めて微々たるものであった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...しかして人間の生来の利他心は実に微々たるもので...
丘浅次郎 「人道の正体」
...これに比すると理科に対する国民の趣味はきわめて微々たるものである...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...九年の頃は牙彫りの流行も微々たるもので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...」「へえ? 微々たるものだね...
太宰治 「お伽草紙」
...微々たるものになった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼の損害なぞは真(ほん)の微々たるものに過ぎなかつたが...
徳田秋声 「のらもの」
...雑誌は数十種刊行されているが微々たるものであり...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...自己を微々たるものと感ずるのは...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...舞台そのものの進歩は微々たるものである...
豊島与志雄 「舞台のイメージ」
...なんと微々たるものであらう!ジイドの作品を通覧すると...
中原中也 「アンドレ・ジイド管見」
...ところで現今精神的渇望だの信念だのの方は微々たるものであるので...
中原中也 「詩と現代」
...わが詩の伝統は未だ微々たるものである...
中原中也 「詩と其の伝統」
...まことに微々たるものであった...
宮本百合子 「合図の旗」
...まことに微々たるもので...
吉川英治 「折々の記」
...名聲微々たるものだつた百穗氏が...
吉川英治 「折々の記」
...微々たるものでございましょうが...
吉川英治 「黒田如水」
...しかしそれにしても彼の軍隊は微々たるものである...
和辻哲郎 「鎖国」
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