...その収容力はまことに微々たるものである...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...しかして人間の生来の利他心は実に微々たるもので...
丘浅次郎 「人道の正体」
...これに比すると理科に対する国民の趣味はきわめて微々たるものである...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...九年の頃は牙彫りの流行も微々たるもので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...」「へえ? 微々たるものだね...
太宰治 「お伽草紙」
...微々たるものになった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...「やつはあんたが積んでもこっちの微々たるものを取るはずだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...彼の損害なぞは真(ほん)の微々たるものに過ぎなかつたが...
徳田秋声 「のらもの」
...雑誌は数十種刊行されているが微々たるものであり...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...舞台そのものの進歩は微々たるものである...
豊島与志雄 「舞台のイメージ」
...ところで現今精神的渇望だの信念だのの方は微々たるものであるので...
中原中也 「詩と現代」
...わが詩の伝統は未だ微々たるものである...
中原中也 「詩と其の伝統」
...實に微々たるものにして...
福沢諭吉 「帝室論」
...一般の婦人が一種皮肉な絶望の視線を向けるほど微々たるものであった...
宮本百合子 「合図の旗」
...まことに微々たるもので...
吉川英治 「折々の記」
...微々たるものでございましょうが...
吉川英治 「黒田如水」
...てまえのはたらきなどは微々たるもので」と...
吉川英治 「私本太平記」
...しかしそれにしても彼の軍隊は微々たるものである...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索