...面倒な事をせずに濟んだのは有難いねと云つて微笑されたかも知れないと思ふ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...初期微動(しよきびどう)たる縱波(たてなみ)に比較(ひかく)して凡(およ)そ十倍(じゆうばい)の大(おほ)いさを持(も)つてゐる...
今村明恒 「地震の話」
...微かなる、しかし打ち消しがたき希望である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...それは新望遠鏡には丁度一つの微小(びしょう)な点となって見えるだろうという……...
海野十三 「月世界探険記」
...周さん自ら称していたあの「奴隷の微笑」の如き卑屈の影は...
太宰治 「惜別」
...あなたは私を覚えていて下さるか?」とあの英国大使館で別れる時に微笑まれた在(あ)りし日の俤(おもかげ)そのままであった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...どこか遥かに高い処から落ちている滝が微かに光って...
小泉八雲 田部隆次訳 「ろくろ首」
... 785微笑なしつゝアカイアの衆に向ひて陳じ曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...微笑して「よい景色だ」と...
直木三十五 「南国太平記」
...四ツ本をやり込める父の言葉を微笑しながら...
直木三十五 「南国太平記」
...そういう極微の量はどうにでもなるものであって...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...微塵も認められないであろう...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...美しい微光と愛情になって...
野村胡堂 「楽聖物語」
...微(かす)かな叫び聲と共に向うを向いてしまつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「人間てそんなものらしいわ」おつぎはにっと微笑した...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...さぞ安堵(あんど)なすったことでしょう」甲斐はあいまいに微笑した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...武蔵自身「――兵法など教へあるが如く無きが如く」と微妙な云い方をしている...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...あの微(かす)かな物音...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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