...目的(あて)もなく唯町中を彷徨(うろつ)き廻つて居た...
石川啄木 「病院の窓」
...大いなる巖を切り崩して歩み深山に迷ひ入つて彷徨(さまよ)はねばならぬ...
伊藤野枝 「新らしき女の道」
...しかし光明に向っての暗中の彷徨である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...とにかく岩蔵とドクトルと自分との外にもう一人の人間が彷徨していることは確かである...
海野十三 「地球盗難」
...ルンペンは死場所を求めて彷徨しつゝあるのだ...
種田山頭火 「其中日記」
...途中引返して市中彷徨...
種田山頭火 「旅日記」
...その他の時はただぼんやり彷徨(ほうこう)して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...市内を彷徨してるうちに...
豊島与志雄 「理想の女」
...進撃する軍隊のあとについて彷徨するのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ノルヱーの彷徨ふ猶太人((ユダヤじん))等は...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...欧羅巴(ヨーロッパ)とアメリカの間を意味もなく彷徨してくだらない生活をつづけ...
久生十蘭 「ハムレット」
...彷徨(さまよ)ひ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...何という彷徨だろう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...憔悴しては銀製の乞食となつて彷徨(さまよ)ひ歩るき...
室生犀星 「愛の詩集」
...いつも愛と餓えとの永い彷徨をつづけたヴェルレエヌ...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...何処をどう彷徨(さまよ)った果てかは知れないが――年も明けて...
吉川英治 「新書太閤記」
...もう自分でも何処を彷徨(さまよ)っているのか覚えなかった...
吉川英治 「源頼朝」
...彷徨(さまよ)うのを鈍い目で追跡し...
蘭郁二郎 「自殺」
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