...來つて盛岡の街々を彷徨(さまよ)ふこと半日ならば...
石川啄木 「葬列」
...やつぱり昨夜は酔中彷徨だつたさうな...
種田山頭火 「其中日記」
...……酔はない酒、いや酔へない心、彷徨...
種田山頭火 「其中日記」
...そこいらを彷徨(ぶらぶら)してゐてお呉れね...
田山録弥 「島の唄」
...あんなに彷徨(ふら/\)してゐはしませんよ』『それはさうだらうけども――』暫(しば)し黙つて...
田山録弥 「波の音」
...妻を殴りつけ市内を彷徨していながらも...
豊島与志雄 「理想の女」
...二日間野を自由に彷徨(さまよ)った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まだ五里霧中に彷徨(ほうこう)していた...
夏目漱石 「明暗」
...あてのない彷徨(ほうこう)をつづけている...
本庄陸男 「石狩川」
...彼の魂は瞬(まばた)きせざる眼をもって見詰めながら闇の唯中を彷徨(ほうこう)する...
三木清 「語られざる哲学」
...酒を飮む奴の意地の穢さも命を賭けての彷徨であるといふのか...
室生犀星 「巷の子」
...今の談理家はおの/\おのが方寸の小宇宙に彷徨(はうくわう)逍遙して...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...火の中の彷徨(さまよい)をまた繰り返す...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...二元の巷(ちまた)に彷徨(さまよ)う限りは...
柳宗悦 「民藝四十年」
...わたしの声が彷徨(さまよ)つてゐるのは森か...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...彼はゆうべ一夜で八大地獄を彷徨(さすら)うほどな苦患(くげん)をおぼえた...
吉川英治 「剣難女難」
...林の中をカソコソと彷徨(さまよ)っていたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...居住地区全部を彷徨することが認められ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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