...御覧済みの上は御返しを願いたいと書き添えてやった...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...御返し申しますとも...
芥川龍之介 「犬と笛」
...御返しすることだけは...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...直ぐ御返しを願ひます...
薄田泣菫 「茶話」
...御返し申します」又蔵は...
直木三十五 「南国太平記」
...それであらたかな御返しがないのだ――ということを誰も言っては聞かせないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...外国の科学から受けた恩恵に対する御返しよりも...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...御返しよ、放(ほう)っておくれよ、よう、と精一杯にせっついたが与吉は毬を持ったまま、上を見て威張って突立(つった)っている...
夏目漱石 「永日小品」
...御恩借(ごおんしゃく)の金子(きんす)は三月頃上京の節是非御返しをするつもりだとある...
夏目漱石 「永日小品」
...楽(らく)に今日(こんにち)を過すようにしておいてくれた夫の位牌(いはい)に対してすみませんから御返し致します」と判切(はっきり)云って涙を落した...
夏目漱石 「行人」
...それを御返しするから...
夏目漱石 「道草」
...たしかに御返し申し上げます」釜屋の番頭になり濟した平次は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親許に御返し下さるとお約束を願ひたいのですが」「それも承知いたさう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...直きに御返し出來るんですがねえ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...きっと御返し致しますと証文まで書いた正月が過ぎてから幾度催促をしても寄さないので...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...御返し申します、へい、何とも早ありがとうごぜえました...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...御返しする訳には参りません...
夢野久作 「若返り薬」
...これは御返しします...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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