...この場所は御禁制です...
...御禁制の物を持ち帰らないでください...
...御禁制の話題は避けましょう...
...この地域には御禁制として動物の狩りが禁じられています...
...御禁制だと知らなかったので、近づかなければよかったです...
...第一に遊女屋は御禁制(ごきんぜい)じゃ...
江見水蔭 「備前天一坊」
...御禁制仰出され」た「御布令」の時代から見ると格段の相違があつたやうに見えるが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...それでもなほ全国市町の要所々々には定きりしたん宗門は累年御禁制たり...
長與善郎 「青銅の基督」
...ありや切支丹(きりしたん)だつたんだ」「切支丹?」「御禁制の宗門(しうもん)だよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...變なことでも書いてあつたのか」「そんなことは御座いません」「御禁制の品でも仕入れるとか何んとか」「飛んでもない」番頭の源介は躍起(やつき)となつて手を振るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...唐皮(からかわ)の煙草(たばこ)入――そんな御禁制のものは無いか」虎の威を借る下役どもは...
野村胡堂 「礫心中」
...憚り乍ら湯文字まで御禁制の絹だよ...
野村胡堂 「礫心中」
...天下よりたばこ御禁制に被二仰渡一...
穂積陳重 「法窓夜話」
...何しろ、独酌で、飲んでいるうちに、御禁制の窖に、お初に酌をさせに下りて来ようと思い立つまで、ほのぼのとしてしまっていた彼だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それに、これでも、このお初は、軽業小屋にいたおかげで、狙った的ははずさないのさ! 御府内の銃(つつ)ばらいは、御禁制だが、ここは川向う、しかも小梅のはずれ、おとがめもあるまいから、どれ、ひとつ、久しぶりで、腕だめしを見せましょうか――そうさねえ、雪さん、ついお前さんのうしろの、何の木だか、細い幹、あの木の地上(した)から五尺ばかりに見えている、枝を払ったあとの瘤(こぶ)、あそこへ中(あて)て見ましょうね――」雪之丞はじめ、平馬も、手負いも、お初の能弁に魅されたように目をみはって、じっと、手元と的を見比べる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...当時一般に fata とか fatum とか書くことは御禁制であったので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これから登ろうと思うんですがなにか御禁制でもあるんですか」「べつに御禁制というほどのことはありませんが...
山本周五郎 「新潮記」
...御禁制の袁許(おげ)御祈祷のインチキ歌じゃ」「困るなあ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...御禁制の布令(ふれ)が出ても出ても...
吉川英治 「醤油仏」
...御禁制の密貿易をやる輩(やから)のことで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...御禁制の境を破って阿波への入国を企(くわだ)つる者は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...さような所へ引かれてゆく覚えがない」「阿波の御禁制を犯し...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...御禁制じゃないか」「でも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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