...と叫びて八蔵が、鉄棒を押取(おっとり)直すを、泰助ははったと睨め付け、「御用だ...
泉鏡花 「活人形」
...それにしても不思議なのは、もし役人であるならば、御用だとか、神妙にとか言葉をかけて打ってかかるべきはずであり、なにも、がんりき一人だけを狙(ねら)わないで、当の自分にも、言葉がかかりそうなものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あッ」驚くお秋を突き退けて、「御用だぞ、神妙にせい」一歩平次が進むと、早くも五六歩飛退いた曲者、龕灯(がんどう)を高々と振り上げて平次を睨み据えました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お上の御用だからと言って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御用だぞ」「何をッ」闇を裂(つんざ)く平次の声を聞くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手前(てめえ)の荷物を見せさへすりや」「お安い御用だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手前(てめえ)の荷物を見せさえすりゃ」「お安い御用だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「御用ッ」「閑斎御用だぞッ」がしかし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「御用」「御用だぞツ」六「神妙にせい」四方に迫る御用の聲の中に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八「私に御用ださうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ソレを出兵の御用だから帰れと云て呼還(よびかえ)しに来たその時にも...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...御用だ/\! と叫ぶ取り手の如くに...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...御用だったら坑内でも飯場でも調べたら好いでしょう」と...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...お安い御用だというので見せてやると...
夢野久作 「二重心臓」
...御用だというお迎えで参じましたが」「うむ」「何の御用で」「まあ...
吉川英治 「新書太閤記」
...「御用だッ!」「御用ッ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...御用だ」と、うしろから締めた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...お易(やす)い御用だと云って気持よく引受けるのが彼の常であった...
和辻哲郎 「鎖国」
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