...御母さんと淋しい他人の家の二階へ行つた娘を御父さんと別れてからあの御母さんの元氣なささうにくらしてゐた事を俺は忘れないだらうあの淋しい人達……幸福でつゝがなくあれ...
千家元麿 「自分は見た」
...御父さんや妾(わたし)にはいつだって同(おん)なじ調子だがね...
夏目漱石 「行人」
...御父さんから旨(うま)いものをちょうだいして」とやっと御茶を濁す事もあった...
夏目漱石 「行人」
...あなたと兄さんの御父さんや御母さんのためにもこの手紙をかきます...
夏目漱石 「行人」
...其内(うち)には御父さんの御機嫌も直(なほ)るでせう...
夏目漱石 「それから」
...金が御父さん位儲(もう)かるなら...
夏目漱石 「それから」
...月々兄さんや御父さんの厄介になった上に...
夏目漱石 「それから」
...御父さんに悪いからって...
夏目漱石 「それから」
...御父さんはきっと御困りですよ」「御父さんには僕が直(じか)に話すから構いません」「でも...
夏目漱石 「それから」
...御父さんに済まないだけですわ...
夏目漱石 「それから」
...だから私達が一番好いと思うのを、黙って貰えば、それで何所も彼所(かしこ)も丸く治まっちまうから、――だから、御父さんが、殊(こと)によると、今度(こんど)は、貴方に一から十まで相談して、何か為(な)さらないかも知れませんよ...
夏目漱石 「それから」
...然(しか)し御父さんの身になって御覧なさい...
夏目漱石 「それから」
...では私(わたし)が一寸(ちょっと)奥へ行って御父さんの御都合を伺って来ましょうと云って立った...
夏目漱石 「それから」
...「御父さんは怒っている」代助は答をしなかった...
夏目漱石 「それから」
...「今日はおれは御父さんの使に来たのだ...
夏目漱石 「それから」
...すると御父さんがあの乾(いぬい)に当る梅の根っこを掘り始めるからと云いつけた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「じゃ御前の本当の御父さんと御母さんは」健三は厭々(いやいや)ながら同じ答を繰り返すより外に仕方がなかった...
夏目漱石 「道草」
...一度に御父さんのありがた味が解るよりも...
夏目漱石 「明暗」
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