...「御父さんは、私が酌婦にでもなっているものと思っているのでしょう」お島はそうも言って笑った...
徳田秋声 「あらくれ」
...「それじゃ御父さん恁(こ)うしましょう...
徳田秋声 「あらくれ」
...御父さんが言うんですけれどね」最初二人で行ったとき...
徳田秋声 「あらくれ」
...「お重お前を御父さんがやっぱり女だなとおっしゃったって怒ってるそうだね」と聞いた...
夏目漱石 「行人」
...御父さんは無論、僕でも兄さんの知っていらっしゃる通りですし、それにね、あのお重がまた不思議と、花や木が好きで、今じゃ山水画などを見ると感に堪(た)えたような顔をして時々眺めている事がありますよ」自分はなるべく兄を慰めようとして、いろいろな話をしていた...
夏目漱石 「行人」
...僕は昨夕(ゆうべ)始めて御父さんから聞いたんですもの」と云う弁解があった...
夏目漱石 「それから」
...御父さんの漢詩は大抵法螺(ほら)だとか...
夏目漱石 「それから」
...代助は笑いながら御父さんはいるんですかと空とぼけた...
夏目漱石 「それから」
...「あなたは僕の事を何か御父さんに讒訴(ざんそ)しやしないか」梅子はハハハハと笑った...
夏目漱石 「それから」
...御父さんに悪いからって...
夏目漱石 「それから」
...出直して来て御父さんに御目に掛る方が好いでしょう」と立ちにかかった...
夏目漱石 「それから」
...貴方から直(じか)に御父さんに御話なさるんですね...
夏目漱石 「それから」
...とうとう御父さんに断然御断りなすった御様子...
夏目漱石 「それから」
...帰って御父さんに取り成し様がない...
夏目漱石 「それから」
...御父さんから云われた通りをそのまま御前に伝えて帰るだけの事だ...
夏目漱石 「それから」
...今度は御父さんの所へ行って見せていらっしゃいと指図(さしず)した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「御父さんが御亡(おな)くなりになっても...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「御父さんからまだ手紙は来なかったかね」「いいえ来ればいつもの通り御机の上に載せておきますわ」津田はその予期した手紙が机の上に載っていなかったから...
夏目漱石 「明暗」
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