...それだから御父さんも...
徳田秋声 「あらくれ」
...「気のはやい御父さんですからね」と溜息をついた...
徳田秋声 「あらくれ」
...けれども二郎御前は幸いに正直な御父さんの遺伝を受けている...
夏目漱石 「行人」
...「お重お前を御父さんがやっぱり女だなとおっしゃったって怒ってるそうだね」と聞いた...
夏目漱石 「行人」
...御父さんは無論、僕でも兄さんの知っていらっしゃる通りですし、それにね、あのお重がまた不思議と、花や木が好きで、今じゃ山水画などを見ると感に堪(た)えたような顔をして時々眺めている事がありますよ」自分はなるべく兄を慰めようとして、いろいろな話をしていた...
夏目漱石 「行人」
...御父さんも御母さんもついていらっしゃるんだから」と訓戒でも与えるように云って聞かせた...
夏目漱石 「行人」
...其内(うち)には御父さんの御機嫌も直(なほ)るでせう...
夏目漱石 「それから」
...金が御父さん位儲(もう)かるなら...
夏目漱石 「それから」
...代助は笑いながら御父さんはいるんですかと空とぼけた...
夏目漱石 「それから」
...「あなたは僕の事を何か御父さんに讒訴(ざんそ)しやしないか」梅子はハハハハと笑った...
夏目漱石 「それから」
...御父さんにも、兄さんにも済まないが、仕方がない...
夏目漱石 「それから」
...この間御父さんによく考えてみろと云われて...
夏目漱石 「それから」
...「だって、女房を持てばこの上猶御父さんの厄介に為(な)らなくっちゃ為らないでしょう」「宜(い)いじゃありませんか、御父さんが、その方が好(い)いと仰しゃるんだから」「じゃ、御父さんは、いくら僕の気に入らない女房でも、是非持たせる決心なんですね」「だって、貴方に好いたのがあればですけれども、そんなのは日本中探して歩いたって無いんじゃありませんか」「どうして、それが分ります」梅子は張の強い眼を据えて、代助を見た...
夏目漱石 「それから」
...その内には御父さんの御機嫌も直るでしょう...
夏目漱石 「それから」
...今朝(けさ)御父さんから聞いたら...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「早く御父さんを呼んでいらっしゃい」と命じた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...そりゃ御父さんの三十もおれの三十も年歯(とし)に変りはないかも知れないが...
夏目漱石 「明暗」
...御父さんはあれでなかなかむずかしいんだからね」津田は真面目(まじめ)な顔をしてなお半切を見つめていた...
夏目漱石 「明暗」
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