...それほど御平生に似もやらず...
芥川龍之介 「邪宗門」
...疱瘡が御平癒とは申しても...
太宰治 「右大臣実朝」
...御平常とがらりと変つて...
太宰治 「右大臣実朝」
...また御修法を仰出され院の御悩御平癒を祈念なされるなど...
太宰治 「右大臣実朝」
...それから約二百年後の日本武尊の蝦夷御平定も北は日高見国までのやうで...
太宰治 「津軽」
...将軍家御平癒(へいゆ)の間...
太宰治 「鉄面皮」
...私は御嬢様の御病気御平癒を一生懸命御仏に念じております...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...さしもの難病がことごとく御平癒になりました」「ははあ」「久米の南条の赤木忠春様は...
中里介山 「大菩薩峠」
...何時(いつ)旧(もと)のやうに御平癒(おなほり)あそばすやらと心細し...
樋口一葉 「うつせみ」
...何時舊のやうに御平癒(おなほり)あそばすやらと心細し...
樋口一葉 「うつせみ」
...何時(いつ)舊(もと)のやうに御平癒(おなほり)遊(あそ)ばすやらと心細(こゝろぼそ)し...
樋口一葉 「うつせみ」
...篠「あのあなたは御平生(ごふだん)もお洋服ですか...
三宅花圃 「藪の鶯」
...長く御平癒(へいゆ)のことがない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御平安をいのりあげます」そして二人はさっさと辞去していった...
山本周五郎 「新潮記」
...御臨終は満ち潮のしぜんと退(ひ)いてゆくような御平安なものだったという...
山本周五郎 「日本婦道記」
...わけてもこの身の如き病体には……」と、虫の音に、言葉を切って、「――時に、治部(じぶ)殿は、御閉居以来、どうじゃの、元気か」「自適いたしておりまする」「この度、東北において、上杉景勝、直江山城守などが、乱を為(な)し、その御平定に、徳川内府が赴かるるについて、かねて、内府の心証を損(そこ)ねておる治部殿にとっては、ここ、またとない取做しどころと――こう刑部自身は考えたゆえ、御子息の隼人殿を誘いあわせたが、お出でましはどうじゃな...
吉川英治 「大谷刑部」
...一日もはやく御平定の日をみて...
吉川英治 「新書太閤記」
...甲信二国を御平定あそばされ...
吉川英治 「新書太閤記」
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