...重々御尤もではないか...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...てゝごの御腹立(ごふくりゅう)なされましたのも御尤もではござりますけれども...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...御尤もでござんす」庄吉が大きな声を出した...
直木三十五 「南国太平記」
...御尤もさまで――」と...
直木三十五 「南国太平記」
...いちいち御尤もなこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...「貴方(あなた)の仰(おつ)しやる所は一々(いち/\)御尤もだと思ひますが...
夏目漱石 「それから」
...「御尤もで、皆川樣」平次はあつさり合槌(あひづち)を打ちました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...皆川様、御心持、いちいち御尤も、決して無理とは申しませんが、それほど相手の悪事が判っているなら、どうして大目付へ訴えて出られないのです」平次は最後の疑問を投げ出したのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心持のやり場がありません」「御尤もで」「元は二本差した覺えもあり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御政道の瑕瑾(かきん)にはならないよ」「御尤もで――ところで――」「その――ところで――の後を聽くんだつけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたのお言葉は至極御尤もです...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...」「何といふことでせう!」「御尤もです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...何人も御尤もと首肯すれど...
正宗白鳥 「論語とバイブル」
...御尤もではござんすが...
水上滝太郎 「遺産」
...何でも御無理、御尤もなのです...
宮本百合子 「幸福の建設」
...御尤も千万なお話で……それならば申上ますが御殿様……これは私一存の考えで御座りまするが...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...御尤も御尤も」頭を下げたままの半三郎の眼から又も涙がハラハラと落ちた...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...あなたはそう思いませんか』『御尤もです...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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