...彼は御寮人として宮廷に仕えている...
...彼女は御寮人として腕利きの医師とともに旅をしていた...
...御寮人は高貴な地位にあるが、厳しい規律が課せられる...
...彼は御寮人として宮中の祭典に参加した...
...御寮人たちは、宮廷内で重要な役割を果たしている...
...「―――御寮人(ごりょうん)さん注射しやはるで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...旦那さんや御寮人様が心配しておいでなさるでしょうから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これから此方の御寮人(ごりょうん)さんがお伺いしたいと仰(お)っしゃっていらっしゃいますのんで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...冷えて叶(かな)わんけど」「御寮人様(ごりょうんさん)...
谷崎潤一郎 「細雪」
...只今(ただいま)御寮人様もこいさんも歌舞伎座へ行っていらっしゃいますが確かにそのことは直ぐにお伝え申します...
谷崎潤一郎 「細雪」
...午頃に帰って来た妙子は、あれから再び容態が悪化し、妹や店員達が代る代る輸血したけれども遂(つい)に効果がなかったこと、病毒は、脚の疼痛(とうつう)から解放された病人の、胸部や頭部を侵して来、病人は恐ろしい苦悶(くもん)の裡(うち)に絶命したこと、妙子はあんなに苦しんだ人の最期を見たことがなかったこと、意識は臨終の間際(まぎわ)迄はっきりしていて、枕頭に見守っている人々、親、兄弟、友人等に、一人々々別れを告げ、啓坊にも、妙子にも、それぞれ生前の恩を謝したり将来の幸福を祈ったりしたこと、蒔岡家の家族たちのことも、―――旦那さん、御寮人さん、雪子娘(とう)さん、悦子お嬢ちゃん、―――と、一々名を呼び、「お春どん」の名まで呼んで、何卒皆さんに宜(よろ)しく仰(お)っしゃって下さいと云ったこと、徹夜で附き添っていた奥畑の店員達は、勤めがあるので病院から直ぐに引き取ったが、啓坊は親兄弟と一緒に田中の家まで遺骸(いがい)に附いて行ったこと、妙子も附いて行って今帰って来たのであるが、啓坊はまだ後に残って、親兄弟たちから「若旦那々々々」と云われながら何かと世話を焼いていたこと、今夜と明日の晩と通夜をして、明後日田中の家で告別式をするのであること、等々を語ったが、こんな時にも妙子は、看護疲れと寝不足とで顔に窶(やつ)れは見せていたものの、表情動作はまことに落ち着き払ったもので、涙一滴見せるのではなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...御寮人様が御覧になったらほんとにびっくりなさいます...
谷崎潤一郎 「細雪」
...鵙屋の御寮人(ごりょうにん)すなわち春琴の母のしげ女がふと厠に起きてどこからともなく洩れて来る「雪」の曲を聞いたのである...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...根岸あたりの寮へ来ている商家の御寮人(ごりょうにん)や高島田の娘...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ただの堅々しい御寮人さまか...
吉川英治 「大岡越前」
...御寮人までがそういわせられな...
吉川英治 「新書太閤記」
...旦那さまも、御寮人さまも、縛り上げられてしまいましょう...
吉川英治 「新書太閤記」
...捨次郎は固(もと)より御寮人の眉のあたりは憂いと恐怖に...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつも陽気な御寮人の姿も見えない...
吉川英治 「新書太閤記」
...「御寮人様なら、寮のほうにおいででございますから、そちらへお廻り下さいまし」店の前で、荷造りをしていた者が、金鎚(かなづち)を指して、土蔵ならびの向うに見える黒塀を教えた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...かえって母らしい御寮人以上に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...御寮人とお鶴様の顔を見ることも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お鶴さんの顔――御寮人の白い顔――佐兵衛の顔...
吉川英治 「宮本武蔵」
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