...何時迄もこの筆を措(お)きたくないのですけれど御免なさいもう本当にこれで左様なら...
伊藤野枝 「遺書の一部より」
...「御免なさい」とぼくに謝まる言葉を習慣として無意識に残したが...
田中英光 「さようなら」
...「御免なさいね...
中村地平 「悪夢」
...私は癇症(かんしょう)でひとの蒲団に寝るのがいやだから……少し蚤(のみ)よけの工夫をやるから御免なさい」三四郎はこんなことを言って...
夏目漱石 「三四郎」
...御免なさいよ」「何をつまらない...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...御免なさいよとて三味線を置いて立つに...
樋口一葉 「にごりえ」
...その場で彼は、ひどく愛想がよくて腰の低い地主のマニーロフや、見たところ聊(いささ)かがさつなソバケーヴィッチと知合いになったが、このソバケーヴィッチは、しょっぱなから彼の足をふんづけておいて、『やあ、御免なさい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...どうもよく肚へ入らないのです……いや御免なさい……手前は無論...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「御免なさい」彼女はそう短く答えながら私から顔をそむけた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...「ほんとうに御免なさい...
牧野信一 「階段」
...御免なさいと云やあ...
松永延造 「職工と微笑」
...「ああここにしようね――御免なさい」前の座席には小官吏らしい男が一人いるだけであったが...
宮本百合子 「一隅」
...二月十九日夜 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 目白より(はがき(1)(2))〕エハガキが切れているのでこんなので御免なさい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何だかじぶくるようで御免なさい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この間うちは本当に御免なさい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...……やがて紙芝居ノツソリ立上つて振返つて見てから待合の中へ入つて行く)紙芝 やあ、御免なさい...
三好十郎 「妻恋行」
...姫は驚いて、「アレ、御免なさい、御免なさい」と言いながら、鉄の机の下に這い込んで、あっちこっちと逃げまわりますと、大勢の大将は八方から手を延ばして捕まえようとします...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...失礼なことを云ったら御免なさい...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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