...諸方を喰ひつぶしてまはつたと思はれるのは御免だから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「いや、僕は御免だ」と、張が反対した...
海野十三 「火星探険」
...「ちりめんは御免だ...
太宰治 「雌に就いて」
...僕はあんなところへ行くのは御免だが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...出雲崎へ向けて見ても煽られるんだから今日は柏崎は御免だ...
長塚節 「佐渡が島」
...そんな危ッかしい陰謀(アントリグ)に加担するのは御免だというのだ...
久生十蘭 「魔都」
...「農奴を賭けて一勝負やろうじゃないか?」「僕はもう骨牌は御免だと言っておいたでしょう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この男から贈物などもらふのは真平御免だつたといふのぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「大観が酔ひて描きたる画に似たり(だつたかな、違つたら御免だ...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...「厭だ/\! 按摩は御免だ!」私は尚も夢中でさからつたが...
牧野信一 「剥製」
...」「それあ、もう御免だわ...
牧野信一 「裸虫抄」
...おつきあいは真っ平御免だ」「マア...
正岡容 「寄席」
...そんな恐ろしいお医者は御免だ」「そうで御座いましょう...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...そして野戦病院生活がまざ/\と思ひ出される……勝つてくるぞと勇ましく……あゝいやだ……見よ東海の空あけて……いやだ……いやだ……もう御免だ……春が来た春が来た...
宮地嘉六 「老残」
...私はあれを読まされるのは御免だから寧ろこれを眺めることを撰ぶだらう...
三好達治 「銀座街頭」
...饂飩はもう御免だ...
森鴎外 「独身」
...ただし君の秘密だけは御免だよ」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――」「戻るのは御免だ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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