...(尤も向うから御免だと言はれれば...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...猫の肉に匂いがするから御免だというのです...
豊島与志雄 「愉快な話」
...わしの見ぬところで煙硝(えんしょう)いじりは御免だよ」「猪と間違えて人を撃つのは勘平(かんぺい)みたようなものだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...もうお前と一緒にいるのは御免だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...空誓文(そらせいもん)は御免だと笑ひながらさつさつと立つて階段(はしご)を下りるに...
樋口一葉 「にごりえ」
...「農奴を賭けて一勝負やろうじゃないか?」「僕はもう骨牌は御免だと言っておいたでしょう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...」「そんな襟巻御免だわ――出るつたつて精々一匹位ゐのものよ...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...」「だが酒ぢや御免だぜ...
牧野信一 「環魚洞風景」
...「いや、御免だ/\...
牧野信一 「父を売る子」
...「口の臭い人となんか何処かへ出かけるのは御免だ...
牧野信一 「毒気」
...もう酒の相手は御免だ...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...「厭だ/\! 按摩は御免だ!」私は尚も夢中でさからつたが...
牧野信一 「剥製」
...(十月十六日)*きのふ、おとゝひ、さきおとゝひ――と、あゝ、何といふ浅ましさであらう、嫌はれ、軽蔑され、憎がられて、ウマクもない酒をのんでの気違騒ぎ、あゝ、もう厭だ、断然、酒は御免だ...
牧野信一 「ひとりごと」
...」「それあ、もう御免だわ...
牧野信一 「裸虫抄」
...私はあれを読まされるのは御免だから寧ろこれを眺めることを撰ぶだらう...
三好達治 「銀座街頭」
...御免だ、御免だ...
森林太郎 「身上話」
...ただし君の秘密だけは御免だよ」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「ほら、これは?」「ほら、これは?」もういい、もう沢山だ、もう御免だ...
山川方夫 「恐怖の正体」
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