...近ごろ御僧のつれづれを慰めまゐらせうと存じたれば...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...聞けば御僧の坊も同じ嵯峨なれば...
高山樗牛 「瀧口入道」
...それなる御僧(ごそう)の申し立ては...
田中貢太郎 「轆轤首」
...ちょうど折よく御僧がお通りになったのです...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...貴殿も暫く看護(みまも)って下さらぬか」「心得申した」指さす一と叢の木立の中へ、「御僧、病人は何処(どこ)で御座る」「それ、その木の下」二人は大きな日影を作る木の下へ入りました...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...有難い御僧(おんそう)に...
長谷川時雨 「西川小りん」
...御僧、近くへ参れ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...御僧はいったい、なかなか人にゆるさぬ方だが」「四十年来、わしが参ったと感じたのは、ひとり伊勢守(いせのかみ)殿だけじゃ」「伊勢守と云われますか」「もと上州大胡(おおご)の城主であったが、後、長野信濃守に仕えて一方の将となり、その主家長野氏も武田信玄に攻略されたので、以来、甲州武田家に随身して、客分同様、気ままに諸国を遊歴しておらるるとか」「えっ...
吉川英治 「剣の四君子」
...御僧一人、何といおうが」「黙らッしゃい...
吉川英治 「私本太平記」
...「おととい御僧が途中で出会うた六角時信は身の同族...
吉川英治 「私本太平記」
...ひとつ御僧が参って...
吉川英治 「私本太平記」
...ぜひないお使いで参ったのです」「よく使いを頼まれる御僧ではあるよ...
吉川英治 「私本太平記」
...高野(こうや)をひそかに下(くだ)られた某(それがし)とよぶ御僧(みそう)のすすめもあるのである...
吉川英治 「神州天馬侠」
...御僧はどうぞ、ごゆるりと湯治(とうじ)してお戻り下さい...
吉川英治 「新書太閤記」
...御僧の面(おもて)を拝見してもわかりました」承知とも...
吉川英治 「新書太閤記」
...「妙心寺の塔頭(たっちゅう)大心院の御僧...
吉川英治 「新書太閤記」
...けれど御僧はまさかその場に臨んでおいやとは云いますまいねと...
吉川英治 「新書太閤記」
...御僧には関(かか)わりあるまい...
吉川英治 「新書太閤記」
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