...これは御僧(おそう)...
泉鏡花 「海神別荘」
...聞けば御僧の坊も同じ嵯峨なれば...
高山樗牛 「瀧口入道」
...「旅の御僧、もはやそなたへの疑いは晴れ申したが、さるにても、斯様(かよう)は怪物を見事に御退治めされたとは、尋常(よのつね)の出家ではござるまい、お差しつかえなくば、俗名(ぞくみょう)をうけたまわりたい」怪量は微笑した...
田中貢太郎 「轆轤首」
...ヂョン フランシス宗(しゅう)の御僧(おんそう)はゐさしますか! なう/\...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...「猫でも、人間でも、何んでも扱うな」牧が、金包を義観の方へ押出して、「軽少ながら、倅への読経料、お収め下さいますよう――せめて、水ぐらいは、お供して行って手向けてやりとうござるが、子は父の心を知らず、父は又、父の情に欠けたる者、何卒、御僧において、拙者の代りとして、よろしく、冥福をお祈り下さるよう――」静かに云って、軽く頭を下げた...
直木三十五 「南国太平記」
...貴殿も暫く看護(みまも)って下さらぬか」「心得申した」指さす一と叢の木立の中へ、「御僧、病人は何処(どこ)で御座る」「それ、その木の下」二人は大きな日影を作る木の下へ入りました...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...御僧、近くへ参れ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...御僧形ではあるが艶(えん)なところがなお残ってなつかしいお姿にたいそうな御法服などは召さずに墨染め衣の簡単なのを御身にお着けあそばされたのがことに感じよくお美しいのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御僧はどこでお会いなされましたか」「わしの寺で」「ほ...
吉川英治 「剣の四君子」
...「おととい御僧が途中で出会うた六角時信は身の同族...
吉川英治 「私本太平記」
...御僧に女を抱かせてみせる...
吉川英治 「私本太平記」
...御僧見ていられるか」「知ったら...
吉川英治 「私本太平記」
...御僧にこんな打ち明け事もしたものを...
吉川英治 「私本太平記」
...いまだ根に持っておいでなので」「頼みにならん御僧などを...
吉川英治 「私本太平記」
...高野(こうや)をひそかに下(くだ)られた某(それがし)とよぶ御僧(みそう)のすすめもあるのである...
吉川英治 「神州天馬侠」
...御僧はどうぞ、ごゆるりと湯治(とうじ)してお戻り下さい...
吉川英治 「新書太閤記」
...「もう一名の御僧は...
吉川英治 「新書太閤記」
...御僧には関(かか)わりあるまい...
吉川英治 「新書太閤記」
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