...「御両所様にお目にかかりましたか?」...
...「御両所の庭園はとても美しいですね...
...「御両所御殿は江戸時代に建てられた歴史的な建物です...
...「御両所への参拝はよく祈願が叶うと言われています...
...「御両所で行われるお祭りに参加するのが楽しみです...
...さァ御両所御支度なされえ...
江見水蔭 「備前天一坊」
...御両所のお帰りのあとで...
太宰治 「正義と微笑」
...御両所の御意に召さんかも知れんが...
直木三十五 「南国太平記」
...大分寒くなりましたな、山国である故、寒さの来ることも早いのはぜひもないが、それにしてもまだこんなはずはあるまい」「左様、八ヶ岳にも雪が深いし、地蔵岳(じぞうだけ)も大分被(かぶ)りはじめたようだから、それが風のかげんで甲府の空を冷たくするのであろう、なかなか寒い」「まあ、ここへ来て温まり給え、寒さ凌(しの)ぎに一献(いっこん)参(まい)らせる」「催促をしたようで恐れ入るな」「拙者ひとりで寒さ凌ぎをやろうと思うていたところ、折よく分部殿がお見え、それにまた貴殿のおいでで甚だ嬉しい、ゆっくりと寛(くつろ)いで行ってくれ給え」三人は飲んでようやく興が加わる時分に、山口四郎右衛門が何をか不平面(ふへいがお)に、「御両所、近いうちに新しい勤番支配が来ることをお聞きなされたか、その風聞(うわさ)がたぶん御両所の耳にも入ったことと存ずる」「ナニ、支配が来ると? しからば今まで欠けていた勤番支配の穴が埋まるのか、それは初耳じゃ、我々はトンと左様な噂(うわさ)は聞かぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「御両所はわしの心になって鎮(しず)まって下され...
室生犀星 「姫たちばな」
...御両所はいずれも五尺五寸はおありらしい...
吉川英治 「上杉謙信」
...……いや何、御両所、そうまでせんでも、よかったのじゃよ...
吉川英治 「御鷹」
...三島新三(みしましんざ)の御両所にござりまする」「糟谷道教(かすやどうきょう)の子...
吉川英治 「私本太平記」
...恵瓊(えけい)どのだな」小六がいうと、「そうじゃ」と、彼方で答え、「――室の外より失礼なさし出口であるが、御両所の高声に、何を云い争っておられるかと案じられてのう」幾ぶん笑いをふくんでいるらしく、なおもそこに佇(たたず)んだまま、恵瓊(えけい)とよばれた僧はいうのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...「――御両所のいわれた通り...
吉川英治 「新書太閤記」
...御両所の味方だにあればと...
吉川英治 「新書太閤記」
...御両所のお心はよく分っておるし...
吉川英治 「新書太閤記」
...『――御両所、開城いたしたからというて、それで、何事も終るというわけのものでもあるまい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そして、『御両所、近日のうちに、鎌倉へ行こうじゃないか』と、彼の方から云い出した...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...片岡の御両所は』『出ておる』『では...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「うッ……」粉(こ)になった瀬戸のかけらに、目をつぶされたのか一角は、片手で顔を抑えたままバラバラとそこを離れて大声に、「御両所ッ、今宵(こよい)のところは引きあげろ!」と、叫んだ後も目に手を当てて、虚無僧の入ってきた裏門から一散に外へ走りだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...御両所、腹は減らないか」「うむ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...こんどは、愕然(がくぜん)と眼を革(あらた)めて、「御両所、ここには、新免(しんめん)武蔵と署名しあるが、武蔵といえば、先頃、宝蔵院衆と共に般若野(はんにゃの)で多くの無頼者(ならずもの)を斬ったという――あの宮本武蔵とは別人だろうか」四――武蔵とあれば、多分、そうだろう、あの武蔵にちがいあるまい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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