...「御両所様にお目にかかりましたか?」...
...「御両所の庭園はとても美しいですね...
...「御両所御殿は江戸時代に建てられた歴史的な建物です...
...「御両所への参拝はよく祈願が叶うと言われています...
...「御両所で行われるお祭りに参加するのが楽しみです...
...マメちゃんの御両所は...
太宰治 「正義と微笑」
...御両所の御意に召さんかも知れんが...
直木三十五 「南国太平記」
...「よし、君はそこにいて、拙者と井村との勝負を見届けておいてくれ給え」こう言われて、溝部はいよいよ行詰まったらしく、中立とも言わず、加勢とも言わず、柄(つか)にかけた手の扱いに困った様子でしたが、「いや、御両所、まあまあ待ち給え」急に変って留め役と出かけ、「どちらにしても同志打ちはよくない、拙者に任せ給え...
中里介山 「大菩薩峠」
...御両所とも冷静にもどったのである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...御両所の生命に関することだから...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...「御両所はわしの心になって鎮(しず)まって下され...
室生犀星 「姫たちばな」
...「私は涌谷(わくや)さまにも、松山どのにも会って、以上の経緯を聞きました、しかし、御両所とも、いまでは船岡どのの御心底危ぶまれる、と申されるのです」「松山がですか」と慶月院は云った、「涌谷さまはともかく、松山がそんなふうに云うとは合点がゆきませんね、いったい甲斐のどこがどのように危ぶまれるのですか」「私は去年、青根の宿で話しあいました」「それは知っています」「そのとき船岡どのは、私の問いに答えてくれませんでした、私はすでに国老就任の交渉を受けており、それをお受けするについて、船岡どのの意向を知りたかったのです、御承知のように痼疾(こしつ)があって、余命のほどもわかりません、私で御奉公のできることなら、この首を賭(か)けてもお役に立ちたい、しんじつそう思って相談にでかけたのです、しかし船岡どのはなにも知らぬ、涌谷、松山との盟約などもない、家中(かちゅう)の者は火のない煙を騒ぎたてているのだ、と云うばかりで、まったく相手にならないのです」慶月院は内庭のほうを見た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「何か、お奉行所の方へ、おことづけはありませんか」物蔭で、そっというと、左右太は、いつのまにか認(したた)めておいた密封のものを、お次の手にあずけて、「市川義平太か、小林勘蔵か、御両所のうち、どちらへか、しかと、手渡してくれ」と頼んで別れた...
吉川英治 「大岡越前」
...……いや何、御両所、そうまでせんでも、よかったのじゃよ...
吉川英治 「御鷹」
...一別以来の御両所に...
吉川英治 「私本太平記」
...「なんでまた、御両所には、かかる所で、六波羅放免の偽山伏などに取り囲まれておったのか」正季らの質問に、二人が事のわけを、打明けていた隙だった...
吉川英治 「私本太平記」
...御両所のおことばには...
吉川英治 「新書太閤記」
...御両所の味方だにあればと...
吉川英治 「新書太閤記」
...御両所へたのむ――すぐこの場から即刻ですぞ』『勿論です』『殿様の御処分や...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...お目附(めつけ)、荒木十左衛門殿、お使番(つかいばん)久永内記、御両所の検死...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「御両所、この家に油断のならぬ奴が潜(ひそ)んでおりますぞ!」こう息まいたのは森啓之助...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「うッ……」粉(こ)になった瀬戸のかけらに、目をつぶされたのか一角は、片手で顔を抑えたままバラバラとそこを離れて大声に、「御両所ッ、今宵(こよい)のところは引きあげろ!」と、叫んだ後も目に手を当てて、虚無僧の入ってきた裏門から一散に外へ走りだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...こんどは、愕然(がくぜん)と眼を革(あらた)めて、「御両所、ここには、新免(しんめん)武蔵と署名しあるが、武蔵といえば、先頃、宝蔵院衆と共に般若野(はんにゃの)で多くの無頼者(ならずもの)を斬ったという――あの宮本武蔵とは別人だろうか」四――武蔵とあれば、多分、そうだろう、あの武蔵にちがいあるまい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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