...聊かの御不例に忌まはしき御身の後を仰せ置かるゝとは...
高山樗牛 「瀧口入道」
...将軍家俄かに御不例...
太宰治 「右大臣実朝」
...三日、癸未、晴、寅剋御不例御減、御夢想の告厳重と云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...将軍家聊か御不例に依りて御出無し...
太宰治 「右大臣実朝」
...将軍家御不例の後...
太宰治 「右大臣実朝」
...ナリン太子殿下横浜御出航以来御不例予(かね)テ船医ニ於(おい)テ流行性脳脊髄膜炎(のうせきずいまくえん)ト診断船中ニ於テ御加療中ノ処病勢御険悪発熱三十九度五分囈言(げいご)アラセラレ...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...天皇陛下御不例(ごふれい)の発表があった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...明神様の境内で土地のやくざが大喧嘩を始めた時、年が若くて一本調子で、酬(むく)いられない苦労をするのを、一番男らしい仕事と思い込んでいた岩松は、房五郎の分まで罪を背負込んで、三宅島へ流されたのは四年前の夏、上様御不例やら、勤向きの神妙さやらで、許されて江戸に帰ったのは、ツイ半年ばかり前のことだったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...明神樣の境内で土地のやくざが大喧嘩を始めた時、年が若くて一本調子で、酬(むく)いられない苦勞をするのを、一番男らしい仕事と思ひ込んで居た岩松は、房五郎の分まで罪を背負ひ込んで、三宅島へ流されたのは四年前の夏、上樣御不例やら、勤向(つとめむき)の神妙さやらで、許されて江戸に歸つたのは、ツイ半年ばかり前のことだつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「御毒見番武田幾之助(たけだいくのすけ)、俄(にわ)かの腹痛に苦しみ居ります」「何?」「御膳部に何にか良からぬ物を入れた者があるかと存じます」「馬鹿な」「此程より、殿御不例も、何様以(もっ)て疑わしき事にござります」「つまらぬ事を申すな、――幾之助の腹痛は時候中(あた)りでもあろう、深く詮議して、罪の無い膳部係の者を陥れてはならぬぞ」水野越前は、さすがに箸を捨てましたが、その上の追及を好まない様子です...
野村胡堂 「礫心中」
...クサリ切っているところに明治天皇さまの御不例から諒闇(りょうあん)で...
三浦環 「お蝶夫人」
...但当時君上御不例...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...同書に「御出張先より御不例被為在候」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「あれは先将軍の御不例で...
吉川英治 「江戸三国志」
...ごゆるりと」――執権御不例と一般にまで...
吉川英治 「私本太平記」
...御不例と公表したのは...
吉川英治 「私本太平記」
...執権どのの御不例もだいぶお久しいようですが」義貞が...
吉川英治 「私本太平記」
...きけばお上にも御不例とか」「いや...
吉川英治 「私本太平記」
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