...奥の女中を制御するにも応用して...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...この理想ということを解しなくてインドを統御することはとうてい為し得ないことであります...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...雨や風や地震でさえ自由に制御することのできない人間の力では...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...やはり前述のごとき個性の放恣(ほうし)なる狂奔を制御するために個性を超越した外界から投げかける縛繩(ばくじょう)のようなものであるかと思われる...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...悍馬を御するトロイア人...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...アチュニオスの勇武の子ミユドーン兵車を御する者...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...――彼の戰馬を御する者...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...しかしてその勢い一躍して武備機関はただにその外部の敵を防御するに止(とど)まらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...近世においてはかえって貧にして野蛮なる人民は富んで文明なる人民の侵入をば防御するのはなはだ困難なるを感ずるに至れり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...群小私設実業家達を圧倒し統御することをもって...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...彼らを統御するのにあまり多くの喜びを見出さなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...制御するような恰好(かっこう)をして...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを制御するトスカニーニの気力が...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「政府はしばらくこの愚民を御するに一時の術策を用い...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...足利・徳川の政府においては民を御するにただ力を用い...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...わたしは自分で自分のうちにある欠点と戦いこれを制御するのに慣れているからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その心境は恍惚として虚に憑り風に御する底の「能」の心境と一致しているのではあるまいか...
夢野久作 「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」
...軍を統御するには宮廷風の殻を脱いでその体臭へ御自分からも同化してゆかねばならぬと努(つと)めておられるものだろうか...
吉川英治 「私本太平記」
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