...茲に於いて我等は奉仕と服從との分岐點に逢着するのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...從つて僕の言動には他人を刺傷する圭角が多いに違ひない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...だからその藝術が成長するに從つて益根柢の方へと深まつて行つたのだ...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...――晝餐(ひるめし)をば御子田(みこだ)のお苑(その)さんといふ從姉(新山堂の伯母さんの二番目娘で...
石川啄木 「葬列」
...恆規(おきて)に從(したが)ひ一夜(いちや)不眠(ふみん)の立待(たちまち)して...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...從つてその勞働者を産出する費用は...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...衝動と反動の法則に從ふものである...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...殊に從前よりはより切迫した問題であつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...蓋不免從後傅合之...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...是は鎌倉以來禪學が流行して從來の眞言とか天台とかいふ傳統的佛教に對して新しいことを考へる佛教が流行つた時に...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...二人(ふたり)の子(こ)を抱(だ)いてお品(しな)は從來(これまで)のやうに働(はたら)くことが出來(でき)ない...
長塚節 「土」
...從(したが)つて大(たい)した勉強(べんきやう)をする氣(き)にはなれなかつた...
夏目漱石 「門」
...從妹(いとこ)のお光と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...從つて共同における直接の對手はそれらであつて...
波多野精一 「時と永遠」
...耶蘇新教の布教に從事して居つたベツテルハイムと云ふ英人の宿所護國寺に立てられてゐたものである...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...從つてこの時代的考察は芥川氏自身のそれであると言つてよい...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...從てそれを特に運動に於て把握することなく...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...從つてその順序に於ては現代はどこまでも後のものであり...
三木清 「歴史哲學」
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