...此等の個我に悉く一票を與へて――若しくはその代表する範圍の廣狹に從つてその投票權に差別を附して――我等の奉仕することを要する「人間」の本質を決定せむとするも...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...さうして本質のデイヤレクテイクに從つて生きむとする勇氣は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...從(したが)つて眞(しん)に耐震家屋(たいしんかおく)について考慮(かうりよ)し出(だ)したのは...
伊東忠太 「日本建築の發達と地震」
...闇を拔けるに從つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ブルジョアジーが政權を握つたところでは、すべての封建的、主從的、牧歌的なる諸關係が破壞された...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...ドイツは今、ブルジョア革命の前夜にあり、そしてまたその革命が、ヨーロッパ文明國一般の進歩した條件の下に行はれ、なほまた、十七世紀のイギリス、十八世紀のフランスよりも、遙に高く發達したプロレタリヤを有し、從つて、ドイツのブルジョア革命は、まさにプロレタリヤ革命の直接の前幕となりうるからである...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...如何(いか)なる事業(じげふ)に從(したが)ふとも...
關寛 「命の鍛錬」
...尋常(じんじゃう)に從(つ)いて來(こ)い...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...二人の從者猛きもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...他に從へば其反對に人にはほめられ自分にも都合がよいが...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...伯は遠く手を英國の倫敦市場に延ばして巧に銀塊相場に從事しつゝあるの事實を傳聞し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...從つて人物を崇拜するものとかゞ結合した團體である...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...但し從來の歴史家は多く朝代によりて時代を區劃したから...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...凡そ此の倭人傳の官名考定は從來史家の甚だ等間に付せし所なるが...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...從つて拔け荷を扱ふ奸商共(かんしやうども)には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...或は事實であり從つて實在的の何ものかであるかである...
波多野精一 「時と永遠」
...他者の愛に一切を委ね打任せることによつてはじめて愛は從つて永遠性は現實となるのである...
波多野精一 「時と永遠」
...批評の業に從ふ輩(ともがら)は...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
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