...世界中のどの不死の薬よりも得難い...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...得難い機会です...
泉鏡花 「婦系図」
...友としては得難い友ばかりである...
種田山頭火 「行乞記」
...再び得難い天然を破壊し...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...日常生活では容易に得難い体験である...
豊島与志雄 「バラック居住者への言葉」
...全然これを無視するを得難いもののように思われる...
新渡戸稲造 「自警録」
...世にも得難い魅力の発散者です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...世にも得難い名幅が盜難に逢つたのだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「古代感愛集」はますます私には何よりも得難い書物となりました近在の村に住んでときをり私を訪ねてくるフランス文學をやつてゐる友人にこの書物を見せましたら...
堀辰雄 「「古代感愛集」讀後」
...しやなり/\と恥らひを含んだ婦人達の最も慎しやかな姿のうちに夢を抱いてこそ真に得難い甘美な悩ましさを得られるのではなからうか――などゝ至極怪し気な衣裳論を持ち出したりした...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...それこそ最も天上的な最も得難い特徴であるとともに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...得難いその「古薩摩」は実はほとんど皆黒釉である...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...それは人魚というまたと得難い魚だったのだが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...然し、友は、わかれたら、またと得難い...
吉川英治 「折々の記」
...容易に得難いものとして...
吉川英治 「源頼朝」
...均等のとれない物は、いかに、それ一箇が、得難い質でも、藩屏(はんぺい)の一石とするわけにはゆかない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...然し得難い樂しみの一つを得るがための努力であると見れば...
若山牧水 「樹木とその葉」
...実に得難い歌集である...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
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