...世界中のどの不死の薬よりも得難い...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...大富豪の何千万何億クローネという世にも得難い宝石ばかりをお狙いになる...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...いっこうに要領を得難い...
寺田寅彦 「日本楽器の名称」
...再び得難い天然を破壊し...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...朗らかな喜びと朗らかな太陽とは得難い...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さッき横井さんの言われたいわゆる方針を誤らぬようにして行くのが確に得難い才である...
新渡戸稲造 「人格の養成」
...世にも得難い名幅が盜難に逢つたのだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんなに得難い女であつたにしたところで...
林芙美子 「浮雲」
...沁々と甚太郎の喉を聴いて……得難い思ひを囚へてやる...
牧野信一 「歌へる日まで」
...しやなり/\と恥らひを含んだ婦人達の最も慎しやかな姿のうちに夢を抱いてこそ真に得難い甘美な悩ましさを得られるのではなからうか――などゝ至極怪し気な衣裳論を持ち出したりした...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...この最も得難い二本足の學者として...
森林太郎 「鼎軒先生」
...それ以前のものはなかなか得難いのと...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...非常に得難い液体でありますから大切に保存致しておりましたものが...
夢野久作 「暗黒公使」
...得難い町奉行であることは...
吉川英治 「大岡越前」
...得難い明師(めいし)におれはめぐり会ったのだ...
吉川英治 「親鸞」
...然し得難い樂しみの一つを得るがための努力であると見れば...
若山牧水 「樹木とその葉」
...実に得難い歌集である...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
...これらの諸作は得難い逸品である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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