...彼得意気に鼻をうごめかして答ふらく...
石川啄木 「閑天地」
...彼はなかば得意気にその噂話の中心になって喋った...
江戸川乱歩 「心理試験」
...博士は得意気にまず...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...まずこのくれえの掘出し物をしたのはそう言っちゃなんだが父つぁんくれえなものだろう!」と親父はいっそう得意気に...
橘外男 「蒲団」
...何となく得意気に聞こえて面白い...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...得意気に葉巻を吹かせた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...それを得意気に言った時の・お前のうすっぺらな・やにさがった顔付を思出し...
中島敦 「狼疾記」
...その太い腕を得意気に振廻してゐる光景のみが...
中原中也 「校長」
...」ほとんど無邪気なほど三馬は得意気にそう言った...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...」と得意気に答へた...
牧野信一 「痴酔記」
...番になると稍々得意気に益々とうとうと弁じたて...
牧野信一 「毒気」
...フフフ! などゝ意味深く得意気に嗤つたりした...
牧野信一 「街角」
...お前様がお彫りになったので――」闇太郎は得意気に微笑した...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...すると、彼は得意気に、それはおじさん第六感だよと言うのだった...
山之口貘 「ダルマ船日記」
...川上さも得意気に「どうです...
山本笑月 「明治世相百話」
...枕の柔軟硬度に気をつけなければ頭の病気も癒(いえ)るものではないと得意気にいう天理教信者らしいものや...
横光利一 「馬車」
...銅鑼屋の亀さんはさも得意気に...
吉川英治 「醤油仏」
...強右衛門(すねえもん)は、そう訊かれると、やや得意気に、「はい...
吉川英治 「新書太閤記」
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