...長い自炊の経験などを得意げに話して聞かせながら...
有島武郎 「或る女」
...その間を驛遞の痩せ馬に乘つて得意げに走つたが...
岩野泡鳴 「日高十勝の記憶」
...ハイカラの若者――銀行員だらう――が得意げに...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...得意げに讀み返した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...得意げに包一(はういつ)がどうだの...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...多少得意げになつてゐる勇に向ひ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...いまは頗(すこぶ)る得意げであった...
太宰治 「狂言の神」
...青年いささか得意げに...
太宰治 「HUMAN LOST」
...慈善バザアの売店や接待所の中に得意げに坐り込んでいる上流の貴婦人たちの姿も見られた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...一枚の焼けトタンの上に二尺角くらいの氷塊をのっけたのを何となく得意げに引きずって行くのであった...
寺田寅彦 「震災日記より」
...」茂夫は得意げにそう云ったが...
豊島与志雄 「同胞」
...コゼットは喜び勇み笑み得意げに嬉々(きき)としてジャン・ヴァルジャンの腕を執った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...信濃の国の住人諏訪大夫盛澄(すわのたいふもりずみ)から出でたもので……この盛澄は俵藤太秀郷(たわらとうだひでさと)の秘訣を伝えたものでござる」と言って得意げに語るところを見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...得意げな様子で嗅煙草を鼻に詰め込んでゐる...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...サッポロの彼らの使庁を采配(さいはい)している岩村判官の得意げな顔が見えるようであった...
本庄陸男 「石狩川」
...放蕩詩人……これが僕とバイロン卿との最初の会見だった彼は入ってくるや否や羽根つきの帽子を子供のように左から右へ得意げにうちふりながら踵の先へまっすぐに猪首を立て舞台の友田恭助のように 尊大げに口を切った「われ/\の作りあげた浪漫的精神とそのために必要な義憤と昂奮と...
槇村浩 「長詩」
...伊兵衛は例の阿佐ヶ谷組の神楽師(かぐらし)の仲間にまじって、いかにもいい気持そうに、また得意げに、笛の高音を張りあげております...
吉川英治 「江戸三国志」
...得意げに地上を指さして...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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