...渠等が得意げに一等室や二等室へ這入つて行くのを見せつけられて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...呑牛はそれを得意げに氷峰に讀んで聽かせ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...いささか得意げであった...
海野十三 「人造人間事件」
...一枚の焼けトタンの上に二尺角くらいの氷塊をのっけたのを何となく得意げに引きずって行くのであった...
寺田寅彦 「震災日記より」
...彼は得意げにそれを指さして見せた...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...ところが少佐は得意げに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なにか得意げなもの...
豊島与志雄 「道標」
...料理屋の女中をつかまえて、今一番ほしいものは何だい、などと口占をひいてみたり、こちらのことを反問されると、即座に得意げに、石だと、それが宛も恋人の名前でも云うように嬉しがったものだ...
豊島与志雄 「必要以上のもの」
...彼は得意げに微笑する...
豊島与志雄 「慾」
...得意げに両の目を閉じた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ジルノルマン氏は得意げにはいってきたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それを囲繞(とりま)く人群の前の方には気取屋連が得意げで...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...さも得意げにそれを見やってから...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...ノラが得意げな調子で言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...幾人かの友へ向つて稍々得意げなる手紙を書くであらう...
牧野信一 「ユリイカ・独言」
...一六「ね、どう? ちょいと、あざやかな技倆(うでまえ)でしょう? 門倉さん、それからみなさん方――」と、お初は、得意げに笑って、「ことさら、雪さん、この隠し芸には、幾(いく)らかびっくりしたでしょうね? どう?」と、いったときいつか、彼女は短銃を、じーっと雪之丞その人に狙いをつけているのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その息子がたった今打ち果したばかりの敵王ピュロスの首をさも得意げに自分の前に差し出したのを見て...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...舌はさも得意げに「ビスマルクいわく」をもてあそんで飽きなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
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