...何か得体の知れない物にぶつかったような心もちがした...
芥川龍之介 「路上」
...(得体の知れないものが何処かにいるのだ!)その予感が...
梅崎春生 「日の果て」
...得体の知れない病になり...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...八郎は一眼見てこれが得体の知れない病気に罹っている武士の病人だなと思った...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...判断以上の何かしら得体の知れないものが彼の自信を失はせるのだつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...何か得体の知れない音楽が...
徳田秋声 「町の踊り場」
...スポーツマンシップという得体の知れない幻影が正体に返る時である...
戸坂潤 「社会時評」
...得体の知れない青年たちに取り巻かれ...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...何だか陰惨な得体の知れない大きな力だった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...得体の知れないものを描いた...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...得体の知れない古物が...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...得体の知れない手触りですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一方は得体の知れない洋装美人と...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...得体の知れない憂愁の情に襲われはじめた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...葵はなにか得体の知れない感じにつき纒われ...
久生十蘭 「金狼」
...一九二〇年代のアナーキストのような得体の知れない人達が...
久生十蘭 「だいこん」
...得体の知れない難し気な想ひに打たれながら...
牧野信一 「熱い風」
...そして自分ひとりがクヨクヨとした陰気な心を持つた人間であるかのやうな得体の知れないひがみが起つて来て...
牧野信一 「円卓子での話」
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