...得体の知れない何物かである...
芥川龍之介 「手巾」
...得体の知れない一種の感情が揺曳(ようえい)しているような心もちがした...
芥川龍之介 「路上」
...得体の知れない、へんな男だな...
梅崎春生 「Sの背中」
...わしはその時これまでついぞ経験したことのない得体の知れない悪魔が...
薄田泣菫 「独楽園」
...八郎は一眼見てこれが得体の知れない病気に罹っている武士の病人だなと思った...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...第一仙人掌そのものが木だか草だか得体の知れない変なものだ...
豊島与志雄 「二つの途」
...乙女(ユンクフラウ)には悪い坊主(メンヒ)と得体の知れないアイガーなんて奴が付いてるからだろう...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...得体の知れない古物が...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...得体の知れない仮名文字が二十五ある」「ヘエ――」差し覗くまでもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...得体の知れない手触りですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...得体の知れない病気で亡くなり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一方は得体の知れない洋装美人と...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...得体の知れない憂愁の情に襲われはじめた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...得体の知れない違和の原因をつきとめると...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...それだのに何か得体の知れない精霊(すだま)が彼の耳に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...得体の知れない土人の踊りでも見てゐるやうな気もした位ゐだつた...
牧野信一 「鱗雲」
...得体の知れない模様が描きかけてあつたり...
牧野信一 「鏡地獄」
...おしやべりなお父さんだな!」若者は得体の知れない嫉妬を覚えた...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
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