...この見知らぬ男には何か妙な得体の知れないところがあって...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...判断以上の何かしら得体の知れないものが彼の自信を失はせるのだつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...得体の知れないものに...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...得体の知れない恐怖に襲われて...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...なにか得体の知れない大きな不安だった...
豊島与志雄 「紫の壜」
...乙女(ユンクフラウ)には悪い坊主(メンヒ)と得体の知れないアイガーなんて奴が付いてるからだろう...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...得体の知れないものを描いた...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...この女はおれに得体の知れない欲望をいだいているようだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...得体の知れない違和の原因をつきとめると...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...それだのに何か得体の知れない精霊(すだま)が彼の耳に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そんな小さな魚や昆虫がそういう得体の知れないような黝い水の上をも...
堀辰雄 「幼年時代」
...得体の知れない難し気な想ひに打たれながら...
牧野信一 「熱い風」
...得体の知れない土人の踊りでも見てゐるやうな気もした位ゐだつた...
牧野信一 「鱗雲」
...得体の知れない西洋風のお面を頭の上にのせてゐる酔つた人が...
牧野信一 「お蝶の訪れ」
...たゞこれでは得体の知れない犯罪ばなしの筋書であるやうに見え...
牧野信一 「月評」
...酒を飲まない時の私は普段でも吾ながら得体の知れない木像のやうにぎごちなかつたが...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...煩く得体の知れないことを饒舌つてゐた...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...何だか得体の知れない怖ろしい影がいつの間にか自分の後から翼を拡げて忍び寄つてゐるかのやうな不安に襲はれた...
牧野信一 「南風譜」
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