...藝術を除いて何處に此の如く一切を歡喜に變じ得るものがあるか――彼等の云はんと欲するところは恐らくかうである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...我には何時(いつ)にても起(た)つことを得る準備あり...
石川啄木 「詩」
...第十三問日本が最終戦争に於て必勝を期し得るという客観的条件が十分に説明されていない...
石原莞爾 「最終戦争論」
...それによってうまうまと大金を得る例はこれまでもいくらもあったことです...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...之に反して物理学そのものとしては両者の対象を取り扱い得るのでなければならない...
戸坂潤 「科学方法論」
...この上ない工業生産となり得るわけである...
戸坂潤 「読書法」
...そして之に平行し得る各種のブルジョア観念論哲学(西田哲学・人間学主義・其他)がまたそれだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...りっぱな一個の市民たるマドレーヌ氏はいよいよ光栄と平和と尊敬とを得るに至るであろう――そうだれかが彼に向かって言ったとしても...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...換言すれば文芸学(Literaturwissenschaft, Science of Literature)なるものが存在し得ること...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...人間の自然とも呼ばれ得るのである...
三木清 「歴史哲學」
...これより郡人仏事をなすごとにこの僧が来れば冥助を得るとしたと...
南方熊楠 「十二支考」
...しかもそのままいつしか用に立たないものとなることもあり得るのですもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...我々が占め得る最悪の席は我々の内に在る*...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...婆雀などの名が新(あらた)に出来やすかったとも考え得るが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...これらと交換して何物も得ることは出来ない...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...金属にもまた適用され得るものであり...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...公衆によってより以上の額が支払われ得ると考えることは不可能である...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...また人の師となり得る人物はただ古いことを尚(たっと)ぶのみでも新しいことに走るのみでも不可である...
和辻哲郎 「孔子」
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