...思うにその方は何処(いずこ)かにて金剛邪禅(こんごうじゃぜん)の法を修した外道(げどう)の沙門と心得る...
芥川龍之介 「邪宗門」
...あるべかりしものがあったについての人の有し得るおのずからの情である...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...心境に無上の楽土を現顕し得るようでないといけないと思います...
上村松園 「苦楽」
...いかにこれを愛したとてただ従来七度笞(むちう)ったところを五度に減じ得るのみでやはり笞つことを止められぬ...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...二そこで誰にでもたやすく連想の起こり得るものは何かといえば...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...個性や独創も組織的に活用され得るだろう*...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...その確率とはつまり資本制を発展させ得る(即ち又させ得ない)確率のことだが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...民衆的にではなく大衆的に(と云い得るならば)獲得せんとする傾向である...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...クリストフにたいする支配権をいっそう強固にうち建て得ると信じていたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...神は厳密なる意味において教育し得るがようには動物を作らなかったのみである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なかなかこの人の眞意を得ることはむつかしいのであつて...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...従って単に個人所有者に属する奴隷の数を増加した場合よりも自由市民として国家に属するので国家にとりより有用たり得るからである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...また決して十分に行われ得るものではない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その一生が孤独の倫理的意義の探求であったといい得るキェルケゴールでさえ...
三木清 「人生論ノート」
...更にその間でも私生活に交渉をもち得る人が友人であるという段々の区別は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...百円を得るために君は多分一日汗とホコリにまみれなければなるまい...
三好十郎 「恐怖の季節」
...だがむしろわたしはこういい得ると思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...知識が創作の基礎たり得るであろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
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