...得も言われないと賞(ほ)めておりましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...女流のモリーニにピッタリとして得も言われないからである(ビクターDB一四二九―三一)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...得も言われない魅惑だったでしょう...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...見(べしみ)の面(めん)に似た、荒々しい道具を見ると、この男は熊坂長範の生れ代りで、大量殺人の下手人と聴かされても、誰でもそのまま受け容れるでしょうが、一度よりは二度、二度よりは三度と接触して居るうちに、この悪相と言ってもよい男から、得も言われない、温さと、爽やかさと、そして気の置けない心安さを感じさせるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
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