...得々とそれをひろげだした...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...その頃流行してきた「上海小唄」を口笛で得々とやっていた...
犬田卯 「瘤」
...」と頗る得々としていた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...今日新説と称し革命的思想と唱えて得々としてあるいはこれを口にし...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...新聞を読むと、ちゃんと書いて在ることなのに、なぜみんな、あんなに得々と、欧洲の状勢は、なんて自分ひとり知っているような顔をしているのでしょう...
太宰治 「俗天使」
...そして沙魚三十尾ばかりの獲物を提げて得々として帰つて来た...
種田山頭火 「行乞記」
...得々として語りだすので語るにふさわしい...
知里真志保 「生きているコタンの銅像」
...得々として細心に見守っているものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...得々として自分が持って行く」という事の中に...
中島敦 「斗南先生」
...子女の母として得々としたことが...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...旧大名中の剛の者といわれて得々としていた...
久生十蘭 「湖畔」
...投票日には得々として「青い顔をしてゐる他の連中の意久地のねえこと!」――「あまり突飛な最高点で...
牧野信一 「貧しき日録」
...お山の大將のほこりを得々としてひけらかした...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...得々とはしていなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...わがおあるじを頌(たた)えることに得々となって...
吉川英治 「私本太平記」
...得々とその内容を打ち明けた...
吉川英治 「新書太閤記」
...ずいぶん褒めてもらうつもりで市松は得々と戦況をはなした...
吉川英治 「新書太閤記」
...得々として私に言ひ出した...
若山牧水 「山寺」
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