...予は凱旋(がいせん)の将の如く得々(とくとく)として伯父より譲られたる銀側の時計をかけ革提を持ち...
饗庭篁村 「良夜」
...「愚人を相手に得々然たること能はざる政治家は...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...得々と森の鳥の前へ現れた...
芥川龍之介 「翻訳小品」
...先生の誤訳を得々(とくとく)と指摘していたと云う事実すら...
芥川龍之介 「毛利先生」
...また吉弥の旦那をもって得々としていたのである...
岩野泡鳴 「耽溺」
...わが舵器を壊して得々たる敵の潜水艦に...
海野十三 「地球要塞」
...得々として自分の定められた仕事をしていた...
大杉栄 「続獄中記」
...得々として慈善心をほころばせて財布を開ける...
添田唖蝉坊 「乞はない乞食」
...大いに得々とすべきである...
谷譲次 「踊る地平線」
...得々として語りだすので語るにふさわしい...
知里真志保 「生きているコタンの銅像」
...科学者たちはその滅亡の跡を見て数々の原因を指摘しては得々(とくとく)としているが...
中島敦 「環礁」
...科學者達は其の滅亡の跡を見て數々の原因を指摘しては得々としてゐるが...
中島敦 「環礁」
...得々として人ごとにこれを見せ廻っているらしい...
中島敦 「狼疾記」
...そっと忍び込める道理はありませんね」八五郎は得々として説くのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何(いず)れ明日に廻りましょうナ」署長の井澤(いざわ)さんは得々然(きをよく)して...
羽志主水 「越後獅子」
...身に余る面目に昇は得々として満面に笑いを含ませ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...余はいとも怪し気なる手つきにて得々然と茶をいれ一同にすゝめたるにジヤパン茶よりも甘しと称して各々四杯も代へたり...
牧野信一 「サフランの花」
...得々(とくとく)と大手を振って歩いているものと思われる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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