...のみならず時には得々(とくとく)と彼らの超人ぶりを示し合っていました...
芥川龍之介 「河童」
...(得々(とくとく)と)黄泉の使も情(なさけ)だけは心得ているつもりなのです...
芥川龍之介 「二人小町」
...得々と森の鳥の前へ現れた...
芥川龍之介 「翻訳小品」
...得々として口を利いているように感ずるであろうけれども...
海野十三 「深夜の市長」
...後にまたそれを他の者へ得々として喋っているところを御用となったものであった...
海野十三 「東京要塞」
...彼女ハ例ノ如ク得々トシテ有楽座ヘ出カケテ行ッタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...私は母に得々(とくとく)とその話しをした...
徳永直 「戦争雑記」
...ガラッ八は得々として迎えました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...得々としてお秀を縛って行くのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...得々としてそれを引いて行く銀六の後ろ姿を見て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...はずかしげもなくあげつらい得々(とくとく)としていました...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...子女の母として得々としたことが...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...四週間』あの茂みのなかにあったという説を立証するために実に得々として挙げてあるものは...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...得々としてゐたからでもある...
吉川英治 「折々の記」
...得々(とくとく)と社頭から列をくりだした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...何処まで行くのでございましょう」二人の間に挟まって城太郎はもう得々と元気に返っていて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...得々(とくとく)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...得々としてからだをゆすぶった...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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