...得々(とくとく)とこの店を後ろにした...
芥川龍之介 「あばばばば」
...ラップは得々(とくとく)と僕といっしょにこの大寺院へ出かけました...
芥川龍之介 「河童」
...得々として肩で風をきっていたものである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...得々(とくとく)としていたのは...
太宰治 「春の盗賊」
...そして沙魚三十尾ばかりの獲物を提げて得々として帰つて来た...
種田山頭火 「行乞記」
...得々としてゐるやうなことが往々にしてある...
田山録弥 「批評」
...併し日本人自からが自分の文学を他国に訳して得々たるのは甚だ可笑しいと思ふ...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...得々として細心に見守っているものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それをまた得々として雷同するものが多いのは情(なさけ)ないことです...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...得々(とくとく)揚々として...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...あるいは稀には何官・何等出仕の栄をもって得々(とくとく)たる者もあらん...
福沢諭吉 「学問の独立」
...二時間の試験時間をたつぷり費して得々として出て来た...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...投票日には得々として「青い顔をしてゐる他の連中の意久地のねえこと!」――「あまり突飛な最高点で...
牧野信一 「貧しき日録」
...お山の大將のほこりを得々としてひけらかした...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...得々としてゐたからでもある...
吉川英治 「折々の記」
...得々とその内容を打ち明けた...
吉川英治 「新書太閤記」
...得々(とくとく)と大坂城へつれ帰ったのではあるが...
吉川英治 「新書太閤記」
...何処まで行くのでございましょう」二人の間に挟まって城太郎はもう得々と元気に返っていて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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