...三予期以上の票数を集めて彼は村会の椅子を獲得することが出来た...
犬田卯 「瘤」
...北京(ペキン)に放浪して親友川島浪速の片腕となって亜細亜(アジア)の経綸を策した時代は恐らく一生の中の得意の絶頂であったろうが...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...悪(それは人間の死を来たす方面であると私はやはり信ぜざるを得ないのであるが)はその身体にも不具と衰退との痕をとめていた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...漸くその使命を全うするを得たり...
高木敏雄 「比較神話学」
...こうして生き伸びて来たものだと我ながら驚歎の念を禁じ得ないものがございます...
太宰治 「男女同権」
...得てそれが総てだといふ風に思ひたがるものである...
田山録弥 「雨の日に」
...しかるに判断において見出され得る主要な...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...自由主義が標榜する処の包括的な抱擁性が実現され得るからだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...けっして信仰の多すぎるということはあり得ないだろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...と心得ているようなことで...
直木三十五 「南国太平記」
...ある点までこの流派(りゅうは)に指を染め得たるものを挙(あ)ぐれば...
夏目漱石 「草枕」
...人の不毛を乾燥せる土地に譬(たと)え得る故...
南方熊楠 「十二支考」
...自分にこれでいいのだと納得出来ない生活からは生れず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...だが天才は一時代に幾人もあり得るであろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...大勢の工人たちが作り得るものだからといって...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...是によつて類推し得られる...
柳田國男 「食料名彙」
...天下の理はかように一を得て初めて泰平といたしますが...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...小普請目見得格(こぶしんめみえかく)で小牧甚三郎(こまきじんざぶろう)という御家人(ごけにん)...
吉川英治 「脚」
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