...外交の手腕によってはボルネオくらいは残し得るかもしれない...
伊丹万作 「戦争中止を望む」
...政治上に同等の権利を得んとする問題であるが...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...またたとえそういうことで得意を失うとしても未練はないと考えていた...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...かかるせつなき真赤な嘘もまた出家の我慢忍辱(にんにく)と心得...
太宰治 「新釈諸国噺」
...私も彼女も得意そうにわざとそこいらをうろついたものでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...火のうちには我々においてこれらの熱あるいは苦痛の感覚を喚び起す或るもの――それが結局どのようなものであろうとも――があるということを私に説得する根拠が存するに過ぎないのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...アラ・モードなものなどではあり得ない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...一種独得の快感を見つけだしたに相違ない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...深い脱し得ない網の中に囚えられてゆくことに気附いた時は...
豊島与志雄 「生あらば」
...谷崎氏は小説『麒麟』の書き出しに於ても亦同じやうな一種独得の筆法を以て...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...今晩は心得たものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...如何様に心得たらよろしゅうございますか」法然答えて...
中里介山 「法然行伝」
...貞淑一途の女が亭主に隠れた淫売婦であろうとは?――此の世にこんな不可思議な事実が有り得るであろうか? 私は自分が正気である事を確信する為に...
西尾正 「陳情書」
...すなわちそれが雇傭しかつ養い得る人数に依存することとなるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...却て歴史の運動は直線的と考へられざるを得ないのである...
三木清 「歴史哲學」
...こは足を縛して放たれし鳥の暫し羽を動かして自由を得たりと誇りしにはあらずや...
森鴎外 「舞姫」
...狂言を聞いてようやく納得し...
山本笑月 「明治世相百話」
...細川護成氏や県知事などの協力を得るために...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索