...中尉は得意そうに相槌をうった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...得意なる地位を知ってるだけそれだけ...
田山花袋 「田舎教師」
...ということを認めざるを得ないからだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...何事もなし得ないかの観があるのを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...其後私がいろいろときき出し得たところでも...
豊島与志雄 「常識」
...国王の特許を得て...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...または少しでも圧伏し得るものがただ一つあります...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...平生(へいぜい)尤も親しらしい面(かお)をして親友とか何とか云っている人達でも、斯うなると寄って集(たか)って、手(て)ン手(で)ンに腹(はら)散々(さんざ)私の欠点を算え立てて、それで君は斯うなったんだ、自業自得だ、諦め玉え々々と三度回向(えこう)して、彼方(あちら)向いて々(さっさ)と行って了う...
二葉亭四迷 「平凡」
...夫の母 Duchesse de Noailles からはイル・ド・フランスの明るい空を愛する趣味を得た...
堀辰雄 「ノワイユ伯爵夫人」
...先験的に論理的に構成され得るものではない...
三木清 「哲学入門」
...段六 (聞こえぬままに得意になって)ほだろうが? のう...
三好十郎 「斬られの仙太」
...配偶者を得ますこともとかく困難でございまして」と申し上げるのにとどめた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...」結句は伊狩(いしう)二家の本領を道破し得て妙である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二世瑞仙は此届出をなさざることを得なかつたのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...筆者の所謂積極消極両様の変態恋愛の交叉帰一点そのものの発露と見るを得べし...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...悪が悪でなくなり勝利者だけがいくらでもあとから自己を正当づけ得る...
吉川英治 「私本太平記」
...時の利と勢いを得て...
吉川英治 「新書太閤記」
...初めて上から超絶者の姿を造る過程を会得したのであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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