...それで問題の核心に肉薄し得たものとは認められないと云ふのですね...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「尼」
...ここにまたその御祖、哭きつつ求(ま)ぎしかば、すなはち見得て、その木を拆(さ)きて、取り出で活して、その子に告りて言はく、「汝ここにあらば、遂に八十神に滅(ころ)さえなむ」といひて、木の國二の大屋毘古(おほやびこ)の神三の御所(みもと)に違へ遣りたまひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...そんなにも長い間彼の物だった役得のあらゆる甘い汁を取り戻したいのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...人々がそういう材料を正当に使い得るためには...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...わたしはもううちょうてんになって、得々としながら、イタリア・オペラのアリアなど唄ったものだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...五萬餘戸の聚落を爲せしことも想像し得べし...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...果して其れが爛漫たる花を開き得べきものか否かを考へた...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...高見順の「故旧忘れ得べき」を読み始める...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...音樂をも教へ得る資格を有す」(讀者よ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...世に誇り得るものと考え...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...これをよくし得たのである...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...兄も私も結局得る所のなかったのは...
柳田国男 「故郷七十年」
...思わざるを得ないのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...それに力を得て、幹太郎は自分の身の上も語った...
山本周五郎 「花も刀も」
...学び得たかぎりの学問を...
吉川英治 「親鸞」
...――が、親より偉い子というものは、得て、親を楽しませない...
吉川英治 「源頼朝」
...少しばかりかち得た地位に思い上がって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...詭弁に対しては即座にその矛盾を指摘し得なくてはならぬ...
和辻哲郎 「鎖国」
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