...未平氏に対して比較的従順なる態度を有したりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
......
芥川龍之介 「廿年後之戦争」
...どんなに従順な俳優とを結びつけても...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...――従順な、しかも頑(かたく)なな微笑(びしょう)である...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...従順な子は二度三度云わるゝまゝに振った...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それ軍隊組織の元気はただ従順なり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...人類は上品で従順な羊の群れのように...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...程よく鳴いてる従順な羊の群れのためにこしらえられたものであった……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼等がこの禁制に意外なほど従順なところに...
豊島与志雄 「文学以前」
...ほとんど心臓にも似たる不条理不従順なるある物を突然に認める...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...隣村の小前(こまえ)はいずれも従順なれども...
福沢諭吉 「学者安心論」
...こんな従順な馬は見たことがありません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...凱旋の踊りを誇示して従順な酌女の傍らに寄り添ふと...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...ゼブラの風に乗つて到着した御身の従順なる下僕アンドリウが……」勿論応へる声のあらう筈もなかつたが...
牧野信一 「鬼の門」
...先々の道ではどうしてもゼーロンの従順な力を借りなければならぬことを思って私は鞍から降りて成るべく静かな独(ひと)り歩きを試みせしめた...
牧野信一 「ゼーロン」
...慇懃な如才のない従順な人間はないのだが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...そうして見れば、僕は事実上極蒙昧(ごくもうまいな)な、極従順な、山の中の百姓と、なんの択(えら)ぶ所もない...
森鴎外 「かのように」
...しかしかほどまで道理に従順な国民...
和辻哲郎 「鎖国」
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