...女房の尻(しり)に敷かれた従順な亭主でもあった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...のみならず言葉は不従順な僕(しもべ)である...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...私は自分の不従順なこそこそした行為を思い出してどぎまぎした...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...部下の不従順な悪党どもの方を見たりした...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...彼は女王に従順なるべきか...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...従順な特性は消えてしまって...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...彼等がこの禁制に意外なほど従順なところに...
豊島与志雄 「文学以前」
...案山子はなきか――あるまい馬嘶くか――嘶きもしまいたゞたゞ青色の月の光のノメランとするまゝに従順なのは春の日の夕暮かポトホトと臘涙に野の中の伽藍は赤く荷馬車の車...
中原中也 「春の夕暮」
...彼の一番愛していた従順な青年であり...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...従順なのか嘲笑的なのかわからなかったが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...なんて従順な人だろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...「貴女が従順な妻になるんなら当然の行為なんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...如何に従順なる婦人も思案に余ることある可し...
福沢諭吉 「新女大学」
...故にスペインで不従順な馬を懲らすに荘厳なる頭飾と鈴を取り上げ他の馬に徙(うつ)し付けると...
南方熊楠 「十二支考」
...その不安は彼を心から運命に対する従順な敬虔(けいけん)な人間に立ち戻らせずにゐなかつた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...どちらかと云えば極めて従順な心をもっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その従順な母が、金のお札をあれほどまでにかたく拒んだのは必ずや仏様のお告げがあったに違いない...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...それまで永の月日を従順な嫁女であった女が...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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