...彼は猶従順なる大樹なりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...部下の不従順な悪党どもの方を見たりした...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...彼は女王に従順なるべきか...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それから従順なるペンは決して我輩に口をきかない...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...後妻と云うのは、気質の従順な、何時(いつ)も愉快そうな顔をしている女で、継子(ままこ)に対しても真の母親のような愛情を見せたので、継子も非常に懐(なつ)いて、所天も安心することができた...
田中貢太郎 「藍微塵の衣服」
...従順なる幕府の家奴にあらず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...慇懃(いんぎん)な聞き手や従順な学生などに出会うこともあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その逞ましいそして従順な姿を見据えて曹新は自分の頭の髪をかきむしり...
豊島与志雄 「碑文」
...而も極端に従順なる野獣に...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...それに従う極めて従順なる一頭の駄馬とを...
中里介山 「大菩薩峠」
...隣村の小前(こまえ)はいずれも従順なれども...
福沢諭吉 「学者安心論」
...そんなに従順なので照子は...
牧野信一 「晩春の健康」
...無心な・従順な・ほとんど自負というもののない・霊魂を必要とする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...天然に従順なるものは...
柳宗悦 「雑器の美」
...その従順な母が、金のお札をあれほどまでにかたく拒んだのは必ずや仏様のお告げがあったに違いない...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...それまで永の月日を従順な嫁女であった女が...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...そこには村落共同態への従順な態度が見られる...
和辻哲郎 「孔子」
...この従順な態度がオランダ貿易を救ったといわれている...
和辻哲郎 「鎖国」
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