...彼は猶従順なる大樹なりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...どんなに従順な俳優とを結びつけても...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...それから従順なるペンは決して我輩に口をきかない...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...非常に不従順な暗い数々の失錯や不始末をやつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...従順なる良臣となり了(おわ)れり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...自分たちもやはりキリストに従順なものだから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...クマはその黒い顔に丸い眼を光らしてるだけで、彼からどう扱われようと平気で、信頼しきってるのか、全く従順なのか、彼に全身をゆだねますが、やがて倦きてくると、爪を立てて手掛りを求め、ぱっと飛びのきました...
豊島与志雄 「水甕」
...凱旋の踊りを誇示して従順な酌女の傍らに寄り添ふと...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...ゼブラの風に乗つて到着した御身の従順なる下僕アンドリウが……」勿論応へる声のあらう筈もなかつたが...
牧野信一 「鬼の門」
...従順な依頼者の立場を失はなかつた...
牧野信一 「毒気」
...「君の従順なる息子へ贈る...
牧野信一 「私の万年筆」
...そしてもっと従順な人物が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...権力に従順な人々へのゲーテ賞もわかる...
宮本百合子 「権力の悲劇」
...彼をその町の支配者たちおよび神々に従順ならしめ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...したがってこの分野においては私は従順な門徒たる任務をのみ持っているのであって...
柳宗悦 「工藝の道」
...天然に従順なるものは...
柳宗悦 「民藝四十年」
...自然への従順な態度がこの恩寵(おんちょう)を受けるのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ニコロは生れがいいので気儘(きまま)で運命には従順な女なのだが...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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