...国々の部落を従へに行つた...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...益々女の事に従ふものであり...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...如何なる良師に従つても...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...宇宙進化の過程はある特定の規律に従って行われると仮定してかかった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...先生に従うて、浮かぬ顔の主税と入違いに、綱次は、あとの戸を閉めながら、「お珍らしいこと...
泉鏡花 「婦系図」
...そうして、その欲求といい志向というのも、刻々に進展してゆく生活の過程そのものにおいて、またそれによって、そのうちから、生じたものであり、従ってまた、その進展によって断えず変化してゆくものである...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...従って又歴史的社会的制約を蒙ることが一等少ないと考えられる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...歩きながらも、怒気忿々(どきふんぷん)たる神尾は、繰返して胸の中で、「江戸っ子も下落したもんだなあ、だが、この恥知らずは、江戸っ子ばかりの罪じゃねえぞ、政治が悪いんだ、まだ、天から矢玉が降って来たわけじゃアなし、西国の又者が攻め込んで来たわけでもなし、天保の飢饉がブリ返して来たというわけでもないのに、もう食物でガツガツしてこのザマだ、一つには江戸っ子の下落、一つには政治向の堕落、江戸の台閣には人間がいねえのかなあ」六十七こういう余憤に駆(か)られながら、神尾主膳主従は、昌平橋高札場のところまで来て見ると、橋のたもとから引廻し蕎麦(そば)に至るまで、また、人だかり、人騒ぎが穏かでありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...従来の心理学の範囲を超越した心理現象を研究する学問という意味であろう...
中谷宇吉郎 「心霊現象と科学」
...男たちは今はよろこんで従い...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...偉大な探検家のブルン卿は実母の従兄弟(いとこ)であり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...従ってそこでは、死も、そして孤独も、恰も闇(やみ)が光の欠乏と考えられたように、単に欠乏(ステレーシス)を意味するに過ぎなかったであろう...
三木清 「人生論ノート」
...『紀伊続風土記』九十に尾鷲(おわせ)郷の地士世古慶十郎高麗陣に新宮城主堀内に従って出征し...
南方熊楠 「十二支考」
...その中でもすぐれた者としての選にはいって薫の侍従は右の歌手の頭(とう)になった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...つまりは従神であり案内者であり...
柳田国男 「海上の道」
...万太郎は彼のうしろに従(つ)いて来て...
吉川英治 「江戸三国志」
...「はやくやってくれ」島崎は、従者と一緒に、逃げこむように、扉(ドア)をあけて中に飛びこんだ...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...従ってそれらはあの大きい伎楽面に似合うよりは...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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