...徐(おもむろ)に頭を振りながら...
芥川龍之介 「開化の良人」
...トランス・テエブルの上に乗つて徐(おもむろ)に位置を換へてゐる3236号に...
芥川龍之介 「機関車を見ながら」
...徐(おもむ)ろに彼をさし招いた...
芥川龍之介 「尼提」
...いと徐ろに日の光(ひかり)隱(かぐ)ろひてゆく蕭(しめ)やかさ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...無冠王の理想は徐々に実成しつつあるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...そこへ徐(そつ)と戸を開けて...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...適当のところで徐(じょ)じょに到達して...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ジャヴェルは徐々に進んで行った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...徐々として白いものが流れ出すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...徐(おもむろ)に椅子を離れた長髪の人は右の手で額を掻(か)き上げながら...
夏目漱石 「虞美人草」
...(徐(しずか)に身を起す...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...徐ろに滑り出した車に鳥のやうに飛び乗つたのである...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...五百は徐(しずか)に詫言(わびごと)を言う...
森鴎外 「渋江抽斎」
...しかし成善は今は徐(しずか)にこれを待つことが出来なくなったのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...玄徳が徐州で敗れた折...
吉川英治 「三国志」
...彼は疾(と)くから徐氏の美貌をうかがって毒牙を磨いていたのである...
吉川英治 「三国志」
...曹洪、徐晃も支え得ず、関の守りを捨てて走った...
吉川英治 「三国志」
...もしこの国が安全に存続して徐々に記録の時代に入ったとするならば...
和辻哲郎 「鎖国」
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