...爾は、年の鋭き齒牙を以て、徐なる死に、一切を破壞し、一切を併呑する...
レオナルド・ダ・ヴインチ Leonardo da Vinci 芥川龍之介訳 「レオナルド・ダ・ヴインチの手記」
...火薬は低温で貯蔵される際にも緩徐な変化を受け...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...徐(おもむ)ろにその筒服(ズボン)を払ひ...
泉鏡花 「海城発電」
...車を徐行させたまま飛び降り...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...」「昨夜は会で少し酒を飲んだので目が赤いでせう?」おくみは上へ上つて徐(しづか)に寝床を畳んで置いた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...それは脳に徐々の出血があって...
寺田寅彦 「鎖骨」
...ウィリアムは丸机に倚(よ)って取り出した書付を徐(おもむ)ろに開く...
夏目漱石 「幻影の盾」
...ただ急迫の度合がじりじりと徐徐につのつて行くのが...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...彼の財産が徐々に減り始めたせいでもあろうと想像された...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...徐(やを)ら次(つぎ)の間(ま)にかいひそまりて聞(き)くともなしに耳(みゝ)たつれば...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...彼は天鵞絨の鞍のなかで徐々に衰弱してゐるやうに見える...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...湖の底に大きな物が徐(しず)かに自分の方へ近づき来り...
南方熊楠 「十二支考」
...徐州(じょしゅう)(江蘇省(こうそしょう)・徐州)まで来ると...
吉川英治 「三国志」
...恩を謝して、老父の一行は、三日目の朝、徐州を出発した...
吉川英治 「三国志」
...その理由(わけ)は?」「徐庶は...
吉川英治 「三国志」
...けれど、徐庶の母は、贅美(ぜいび)をきらい、家族にも遠慮がちに見えるので、別に近くの閑静な一屋へ移して、安らかに住まわせた...
吉川英治 「三国志」
...江(こう)に添って徐々南進の態勢にあります...
吉川英治 「三国志」
...そして徐ろに首を動かして高い柱の上を見上げた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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