...私の後身には、会社の若手社員が指定されています...
...彼女は後身の面倒を見るために、引退後も働き続けています...
...彼が死去した後、後身に多額の遺産が残された...
...父親が後身に事業を継がせることを望んでいたが、彼には興味がなかった...
...近年では、後身問題が社会問題として取り上げられることが増えている...
...この磯貝竜次郎の後身なので有った...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...人心の堕落が今後身体上に如何なる結果を生ずべきかを考へるに...
丘浅次郎 「人類の将来」
...この寺は明治三年神仏混淆(こんかう)の時にお廃止になつた生玉東門(とうもん)の遍照院の後身である...
薄田泣菫 「茶話」
...これがその昔祇園街で全盛を誇った薄雲太夫の後身かと思うと...
近松秋江 「霜凍る宵」
...旧家主(もとやぬし)の先代のおかみの後身(こうしん)だと云うた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...震災予防調査会の後身ともいうべき地震研究所が設けられ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...中世的封建大学の後身と合体して了って...
戸坂潤 「思想としての文学」
...之は大震災当時は××××××××××××××××的行動を敢てした小市民小商人を主体とする団体の後身で...
戸坂潤 「社会時評」
...其の後身たる政友会は決して伯の前功を忘れてはならぬ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...世ニ趙伯駒ノ後身ナリト称セラル...
中里介山 「大菩薩峠」
...阿波(あわ)の局(つぼね)の後身にでも見参ができるかと...
中里介山 「大菩薩峠」
...潜り込んだら最後身体が岩洞の天井に吸いつけられそうな気がした...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...是以、吾人、既不能知前身、又何依以知後身...
西周 「靈魂一元論」
...玉屋小三郎抱への遊女薄墨の後身であり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...また赤坂で、町芸者常磐津(ときわず)の師匠ともつかずに出ていたおちょうが、開港場の人気の、投機的なのに目をつけて横浜にゆき、生糸王国をつくった茂木、野沢屋の後妻となり、あの大資産を一朝にひっくりかえした後日譚(ものがたり)の主人公となったのも、叶屋(かのうや)歌吉という、子まである年増(としま)芸妓と心中した商家の主人の二人の遺子が、その母と共に新橋に吉田屋という芸妓屋をはじめ、その後身が、益田(ますだ)男爵の愛妾(あいしょう)おたきであり、妹の方が、山県有朋(やまがたありとも)公のお貞の方であるというのは、出世の著るしいものであろう...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...また花巷の洲崎移転以後八幡屋を名乗る妓楼の後身紫明館なる温泉旅館へ...
正岡容 「根津遊草」
...相手方が自分を松浦屋の一子雪太郎の後身とは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...これがぼくのなつかしい記憶にあるあの花園の後身だろうかと疑いながらも...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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