...私の後身には、会社の若手社員が指定されています...
...彼女は後身の面倒を見るために、引退後も働き続けています...
...彼が死去した後、後身に多額の遺産が残された...
...父親が後身に事業を継がせることを望んでいたが、彼には興味がなかった...
...近年では、後身問題が社会問題として取り上げられることが増えている...
...軽焼の後身の風船霰(ふうせんあられ)でさえこの頃は忘られてるので...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...舞妓常盤(ときわ)の後身ではなかったのであろう歟...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...彼の後身ではない...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...震災予防調査会の後身ともいうべき地震研究所が設けられ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...今宵適カツフヱーノ女給仕人ノ中絃妓ノ後身アルヲ聞キ慨然トシテ悟ル所アリ...
永井荷風 「申訳」
...女角力の後身だと見誤っていることは前と変らない...
中里介山 「大菩薩峠」
...阿波(あわ)の局(つぼね)の後身だとも言うし...
中里介山 「大菩薩峠」
...潜り込んだら最後身体が岩洞の天井に吸いつけられそうな気がした...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...玉屋小三郎抱への遊女薄墨の後身であり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その後身たる現代の言語は...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...服の後身が裂けるほどの格闘があり...
久生十蘭 「泡沫の記」
...また花巷の洲崎移転以後八幡屋を名乗る妓楼の後身紫明館なる温泉旅館へ...
正岡容 「根津遊草」
...土部駿河守の後身...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...相手方が自分を松浦屋の一子雪太郎の後身とは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あれ、お口から血が――もっともっと、指にお力をお入れなさいと申しますに――ほ、ほ、ほ――お二人とも、案外お弱いのねえ――ほ、ほ、ほ――とうとう、身うごきもなさいませんのね――お鼻やお口から、血あぶくが、吹き出すだけで――」と、いいつづけた、黒い影――格闘する二人が、互に、咽喉首をつかみ合って、指先を肉に突ッ込んだまま身をこわばらせてしまったのを、しばしがあいだ、じっと見つめていたが、やがて、もはや呼吸もとまり、断末魔の痙攣(けいれん)もしずまったのを見ると、ぐっと側に寄って、睨(ね)めおろして、「覚えたか! 広海屋、長崎屋――人間の一心は、かならずあとを曳いて、思いを晴らす――松浦屋清左衛門が怨念は、一子雪太郎に乗りうつり、変化自在の術をふるい、今こそここに手を下さず、二人がいのちを断ったのじゃ、わからぬか、この顔が――かくいうこそ、雪太郎が後身、女形雪之丞――見えぬ目を更にみひらき、この顔を見るがよい」サッと、垂らした髪の毛を、うしろにさばいて、まとっていた灰黒い布を脱ぎすてると、見よ、そこに現れたのは、天下一の美男とうたわれる、中村雪之丞にまがいもなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...後身は馬という畸形で男と牝馬の間種とす...
南方熊楠 「十二支考」
...ロンドン大城の金粟如来(こんぞくにょらい)これ後身と威張り続け...
南方熊楠 「十二支考」
...教えてやろうにもどうにも……」乗ったが最後身動きが出来ないという...
矢田津世子 「茶粥の記」
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