...赤鬼が後棒(あとぼう)で...
泉鏡花 「怨霊借用」
...先棒の姿は後棒に見えるが...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...「おおっ――手を握ったか」後棒が...
直木三十五 「南国太平記」
...後棒へ「妙ちきりんなものが...
直木三十五 「南国太平記」
...後棒と先棒との見合わせる目から火花が散って...
中里介山 「大菩薩峠」
...「それ出た」それくらいのことは心得た後棒の若い者...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...後棒の若い衆は思わず跳ね飛ばされて尻餅をつくと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少し重いように思いましたが」後棒の老巧なのが小首を傾けるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...後棒につかまっているのが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...かつがれながら後棒のらくだの兄弟分と何やら話すを聞きとがめ...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...「おまちどおさん」後棒...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...どこまでもだ」「なにか仰しゃいましたか」と駕籠の後棒が訊(き)いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...担い棒は二本通し、前棒に二人、後棒に四人、都合六人して担がせた...
吉川英治 「黒田如水」
...「旦那」走りながら後棒(あとぼう)がいった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そしては後棒(あとぼう)の雲助(くもすけ)に...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...と口ぎたなく罵られるので、介三郎が見かねて訊ねてみると、後棒が、――こいつはまだ、箱根で稼ぐなんざ、無理なんでさ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...後棒者も駕もすてて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...竹の四ツ手がついている笊(ざる)の中へ人間が乗って、後棒と先棒が、「エ、ホ」「ヤ、ホッ」まるで荷物みたいに担(かつ)いで来るのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??