...後架の窓の外には竹が生えてゐる...
芥川龍之介 「霜夜」
...後架(こうか)の電燈はどうしてもつかない...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...僕は縁側伝ひに後架(こうか)の前に行(ゆ)き...
芥川龍之介 「微笑」
...未明、後架に起きたら、よい有明月夜だつた...
種田山頭火 「旅日記」
...あたかも陋巷の湫路今なほ車井戸と総後架(そうごうか)とを保存せるが如く...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...何のために鈴木藤十郎(すずきとうじゅうろう)君の名刺を後架まで持って行ったのかなおさら説明に苦しむ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...かくのごとき無言劇が行われつつある間に主人は衣紋(えもん)をつくろって後架(こうか)から出て来て「やあ」と席に着いたが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...主人がもし後架から四隣(しりん)に響く大音を揚げて怒鳴りつければ敵は周章(あわ)てる気色(けしき)もなく悠然(ゆうぜん)と根拠地へ引きあげる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お長屋の總後架(そうこうか)から赤金(あかゞね)の庇(ひさし)を睨んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼がこの時後架にでも立たうものなら...
牧野信一 「鏡地獄」
...――後架に立つた時...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...――樽野は此処の家では独りで後架へたつのが厭だつた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...私はそれを殆ど毎朝見ながら後架に入り、後架を出ていた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...さらに廊下に出て後架に行った...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...後架(こうか)から出るのを待つつもりだった...
山本周五郎 「さぶ」
...後架まで」お直はすばやく来て彼を押しのけ...
山本周五郎 「ちゃん」
...「後架へゆくのに頬冠りをするの」とお直が云った...
山本周五郎 「ちゃん」
...後架(こうか)へ通ううちに...
吉川英治 「剣の四君子」
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