...離縁することになるとは思わなかったが、今やもう後戻りできない...
...製品設計の段階で問題があった場合、後戻りが困難になることがある...
...戦場に立つと、烽煙が目に入り、もう後戻りはできなかった...
...「これァいよいよもって後戻りだわ」と虎松は呟いた...
海野十三 「くろがね天狗」
...市が拡張されて東京は再び三百年前の姿に後戻りをした...
寺田寅彦 「札幌まで」
...ふとした同情の行爲が原因で又後戻り致しました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...ふいに後戻(あともど)りして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今になってはもう後戻りの出来ない位...
豊島与志雄 「囚われ」
...お千代は電車の停留場まで行き着きながら俄(にわか)にもとの道へ後戻りをした...
永井荷風 「ひかげの花」
...少し後戻りをして林町の方へ出ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...美濃路へ後戻りをしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...原始生活に後戻りしているのである...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...隣も向うも区別のつきかねるくらい似寄った構造なので、今自分が出て来たのははたしてどの家であるか、二三間行過ぎて、後戻りをすると、もう分らない...
夏目漱石 「永日小品」
...辛(かろ)うじて後戻りをする事のできた幸福な人である...
夏目漱石 「思い出す事など」
...彼は二人の後戻りを恐れて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...かくて問題は後戻りする...
波多野精一 「時と永遠」
...燈火の光つてゐる方へ濡れ鼠になつて後戻りして行つた...
林芙美子 「雨」
...「しかし今晩のうちにも後戻(あともど)りされることがありえますね」彼はまたベッドに横になり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...何度も切り換えのために後戻りしはじめた...
堀辰雄 「菜穂子」
...今來た道を後戻りしようとしたが...
正宗白鳥 「雨」
...そして少し後戻って...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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