...離縁することになるとは思わなかったが、今やもう後戻りできない...
...製品設計の段階で問題があった場合、後戻りが困難になることがある...
...戦場に立つと、烽煙が目に入り、もう後戻りはできなかった...
...アルファ線の中の或(あ)る粒子は殆(ほとん)ど後戻りをする程に著しく曲げられることのあるのがわかったのでした...
石原純 「ロード・ラザフォード」
...また入口の方へ後戻りしてしまった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...横から口を出したり後戻りしたりしながら...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...又以前(もと)の部室(へや)へ後戻りをした...
薄田泣菫 「茶話」
...そつと後戻りをして出口の柱の蔭に立つてゐた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...ふとした同情の行爲が原因で又後戻り致しました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...お千代は電車の停留場まで行き着きながら俄(にわか)にもとの道へ後戻りをした...
永井荷風 「ひかげの花」
...美濃路へ後戻りをしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこでまた後戻りをして...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...後から忘れましたって詫(あや)まったらそれで好(よ)かないの」姉妹は二三度押問答の末ついに後戻りをしない事にした...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「しかし今晩のうちにも後戻(あともど)りされることがありえますね」彼はまたベッドに横になり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...「ちょっと後戻りしますぜ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...この峰から後戻りをして...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...後戻りしてはまたゆきつき...
正岡容 「小説 圓朝」
...もう安心して芸が後戻りしやがる...
正岡容 「寄席」
...そこでしよつちゆうバックのところまで後戻つてくるわけにもいかないので...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...死体を抱いてズルズルと後戻りに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そして少し後戻つて...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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