...離縁することになるとは思わなかったが、今やもう後戻りできない...
...製品設計の段階で問題があった場合、後戻りが困難になることがある...
...戦場に立つと、烽煙が目に入り、もう後戻りはできなかった...
...修行(しゅぎょう)の後戻(あともど)りがすると大変(たいへん)でございますから……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...これァまた後戻りだわ...
海野十三 「くろがね天狗」
...「これァいよいよもって後戻りだわ」と虎松は呟いた...
海野十三 「くろがね天狗」
...横から口を出したり後戻りしたりしながら...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...その後戻りについて...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...後戻(あともど)りをして奈良へ参り...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ココマデ来テハ後戻リハデキナイ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...お宮は本当に後戻(あともど)りをして...
近松秋江 「うつり香」
...私は、「そらまた、あのとおりの悪たれ婆(ばばあ)だから始末にいけない」と心の中で慨歎(がいたん)しながら、後戻りをして、も一度戸を叩いて、近所へ恥かしい思いをさしてやろうかと思ったが、いつものとおり失望と悲憤との余り息切れがするまで精神が消耗しているので、そっと胸の動悸を抑えるようにしてそのまま路次を出て来た...
近松秋江 「霜凍る宵」
...俄に後戻りをすれば却てわざとらしく思はれる...
永井荷風 「畦道」
...美濃路へ後戻りをしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...原始生活に後戻りしているのである...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...3+2=5に後戻りしたので...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...後から忘れましたって詫(あや)まったらそれで好(よ)かないの」姉妹は二三度押問答の末ついに後戻りをしない事にした...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「問題の後戻りは運動の実践にとつては不利益だ」と川口氏は言はれる...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...そのうち空(から)の汽車が徐(しず)かに後戻りして来ながらそれに横づけになって...
堀辰雄 「幼年時代」
...そこで『認識』へ後戻りして言うとですね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...そこでしよつちゆうバックのところまで後戻つてくるわけにもいかないので...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??