...その後山茶や迎春にいくら商売を勧められても...
芥川龍之介 「南京の基督」
...梅花書屋だの雨後山水だのと画題までもチャンと定まっておる...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...上越後山根(やまね)の在々(ざい/\)にてもするなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...椿子を入れるための硝子の箱を其の後山田徳兵衛君から送つて来たのが其のまゝにしてあつた...
高浜虚子 「椿子物語」
...午後山口へ、まず湯田で一浴、それから市中を歩きまはつて、労れた胃の腑へ熱燗でおでんを入れる...
種田山頭火 「其中日記」
...道後山へ観梅と出かける...
種田山頭火 「松山日記」
...前山後山の翠微(すゐび)は絶えずその搖曳せる嵐氣(らんき)を送りて...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...それは震災後山の手へ引っ越していたある料亭(りょうてい)である晩二人で飯を喰(く)っての帰りに...
徳田秋声 「仮装人物」
...尾上(おべ)の後山(うしろやま)の復活の記念としての跛足(びっこ)は...
中里介山 「大菩薩峠」
...「俺(おら)がに用事かね」ヌツと庭口へ來たのは三十前後山出しらしい男です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あとの三人と午後山を下りて銀座から海岸へ散歩に行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...つかれ切った坑夫の先山(さきやま)と後山(あとやま)とが働いているようにも見える...
三好十郎 「胎内」
...これより後山陽は何処にゐたか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...後山に入水平戚(じゆすゐへいせき)の塔あり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...後山陽の書牘を見るに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これは「後山叢譚(ござんそうだん)」の誌している所であるが...
吉川英治 「三国志」
...するとその中の二三人が其後山に登つてわざ/\茶屋に寄り...
若山牧水 「樹木とその葉」
...時の將軍綱吉も驚いて沼田領の實際を探つて見ると果して訴状の通りであつたので直ちに領地を取上げ伊賀守をば羽後山形の奧平家へ預けてしまつた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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