...会議後には、役員会が後室で開かれました...
...パーティーの後、花嫁は後室に引き上げました...
...大臣は演説前に、後室でメモを読み返していた...
...約束の後、友人と後室で話をすることになった...
...再来週の打ち合わせは、後室で行われます...
...高家(こうけ)の後室ともあろう...
泉鏡花 「悪獣篇」
...御後室さまは私にお言葉もかけてくださいません...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...誰だって御後室さまの御機嫌を...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...高貴の家の後室(こうしつ)として多くの人に册(かしず)かれつゝ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...秀吉此の後室の容顔秀麗なるを知り氏郷の死後迎えて妾となさんとしたれども後室これを聴かず...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...三 へリオトロープよく晴れた秋の日の午後室町(むろまち)三越前で電車を待っていた...
寺田寅彦 「異質触媒作用」
...その後室温を零下四十度位まで下げて見ると...
中谷宇吉郎 「雪」
...老いの身を忘れて苦労遊ばす後室様の御安心のために...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その時後悔の印(しるし)に髮を切つて後室(こうしつ)樣のやうな頭になりましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御後室様(ごこうしつさま)御後室様と...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...御後室の方がまだしも気味わるくない...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...着物の裾(すそ)を長くひいてどこの後室(こうしつ)かという容体であった...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...中がらすの障子のうちには今樣の按察(あぜち)の後室が珠數をつまぐつて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...例年どおり御後室(ごこうしつ)の代参をすませると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...大名の後室様が、供も連れずに、のこのこ呉服屋なんぞへ買物に来るはずのものでなし、旗本にしたところが、同様の話です...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...今では御後室と一族からよばれている久子の長年にわたるものは世間なみの後家の苦労といったようなものではなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...いよいよ御後室と御遺子にかけてまで燿(かがや)かしい」と...
吉川英治 「私本太平記」
...『御後室様、御後室様』いつになく、小走りな跫音が、仏間と茶室との中廊下にして、鉄砲洲の上屋敷からずっと侍(かしず)いているお妙(たえ)が、寒さに、白い息を見せて、仏間の裡(うち)へ云った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索