...後学のために、よーく上からながめておれ! 城代石藤左近将監の立ち腹の切りかたと、申すはな……まず、臍(へそ)の下一寸左脇腹へ突きたてて、右へまわし……」とうとうじぶんの腹へ、刀を突きたててしまいました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...後学のために聞かして欲しい」とか...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...後学のために聞こう...
直木三十五 「南国太平記」
...「毛唐は、男と女と、人の前でも口を吸うというが、本当かの」「そういう犬のような真似を致す奴輩(やつばら)ゆえ、捨てておけんと申すのじゃ」「好いた仲なら、嘗(な)めもしようさ」「ははあ、師匠も、嘗めるか」「当り前さ」「何うして、嘗めるか、後学のために、拝見致したいものだの」一人が、肱を張って、富士春の顔を見た...
直木三十五 「南国太平記」
...この道の後学のためにひとつ...
中里介山 「大菩薩峠」
...或いは後学のために見に来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...後学のために見ておいて帰るのも話の種だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから、もう一つは、大阪の城内から将来した最も由緒ある豊臣太閤秀吉の坐像がおありだそうだ」「いや、それはどうも……」「それと、もう一つ、淀君から、秀頼をよろしく頼むとさる人に宛てて細々(こまごま)と書いた自筆の消息状、並びに、豊臣秀頼八歳の時の直筆(じきひつ)がお有りだそうだ、後学のために、ぜひ、それらは拝見いたしておきたいと、わざわざ道をまげておたずね致したものでござる、何卒、折入ってひとつ、拝見の儀、お願い申したき次第でござります」と道庵が、至極テイネイに頭を下げたものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...後学のために見て置きなせえ」「有難い仕合せ」ますますよくないたくらみです...
中里介山 「大菩薩峠」
...後学のためにも、前学のためにも、バクチなどは見学して置かなくてもよろしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...後学のために会って置いていい坊主だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...後学のために教えておくんなさい」とガラッ八は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...後学のために言っておくが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは後学のために聴いておきたいんだが――」平次の問は尤(もっと)もすぎるほどでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...後学のために千里の虎の姿だけでも拝ませてやらア」と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...後学のために、お師匠の許を去るこの私に、一色家に伝わる秘曲を、吹いて聴かして下さればそれで堪能するのでございます」「…………」藤左衛門は口を緘(つぐ)んで友衛の後の言葉を待ちました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...石の唐櫃に首を挟まれちゃ一とたまりもないね」「そいつは後学のために...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...後学のために、よく面を見てやろう...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
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