...この件に関しては、以後口外しないようにしてください...
...「これは後口がしぶい...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...じっと後口(あとくち)を味っていたが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...すぐ後口がかかり...
徳田秋声 「縮図」
...後口々々と廻すように舵(かじ)を取るんです...
徳田秋声 「縮図」
...屠蘇を祝い御祝儀(ごしゅうぎ)をもらって後口へ廻るものもあった...
徳田秋声 「縮図」
...自分の言葉の後口がいかにも苦(にが)いかのようにようやく唾(つば)をのみ込んで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたしは後口(あとくち)で廻って行ったもんだから...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...後口(あとくち)のよくねえことがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何時もの人を縛つた後口の惡さを舐(な)めて居るのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あれは石井家の倅の幾太郎に嫁合(めあわ)せることになったそうだから」平次は後口の悪さは兎も角...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かように変化した形は鎌倉時代以後口語には盛に用いられたのであって...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...後口小伝馬町(こてんまちょう)の牢屋敷...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ふざけすぎの後口わるし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...後口の悪いこと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何としても笑ひが少いが、品のいゝのが、後口をよくする...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...鳥羽伏見の戦争は、直(す)ぐにつづいて上野黒門の彰義隊、白河口、越後口、会津となって、奥羽越の諸藩が動き、そのなかのある部分を――阿賀妻らも自分の部署として受けもったわけである...
本庄陸男 「石狩川」
...よしんば勝ったにしてもひどく後口のわるいものであったに違いない...
本庄陸男 「石狩川」
...「どうも後口(あとくち)が悪うて悪うてまあだムカムカします...
夢野久作 「近世快人伝」
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