...父はそこに後ろ暗いものを見つけでもしたようにびしびしとやり込めた...
有島武郎 「親子」
...私がただちに政界を去ることは内閣に何か後ろ暗いことがあるような印象を世間に与え...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...そのためにこの証人には何かしら少し後ろ暗い所業を...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...以前あの女は何か後ろ暗い...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...僕には何もそんな後ろ暗いことがありませんからね」とアリョーシャは笑いだした...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...別に気恥しいことも後ろ暗いこともあるわけではないが...
豊島与志雄 「立枯れ」
...わたしの身に後ろ暗いことがあるようでしたら...
中里介山 「大菩薩峠」
...後ろ暗いところのある人間なら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「十七年の間に一つも後ろ暗いことのなかった女です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...後ろ暗いことをしてゐる筈はない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後ろ暗いことをしているはずはない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一度もまだ後ろ暗いことをした覚えはない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...後ろ暗い人間になり変つてゐた...
牧野信一 「熱い風」
...鳥の巣のやうに隠れたかの位置が後ろ暗い自分の心持に応はしく思はれて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...ほんとうにこればっかりは浄瑠璃の鏡に照らされたって露いささかも身に後ろ暗いことはない...
正岡容 「小説 圓朝」
...――何も、そなたには、罪もないこと」「でも、奉行与力のあなたのお名に」「障(さわ)らば障れ、おれ自身には、後ろ暗いことは、何もない...
吉川英治 「大岡越前」
...何の後ろ暗いこともないので...
吉川英治 「三国志」
...後ろ暗いところもないのに...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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