...道子が早瀬の病室を出る時間の後れるほど...
泉鏡花 「婦系図」
...後れるとか何とか言つたつて...
田山録弥 「黒猫」
...しかも平生歩きつけてゐる旅舎の主人は平気で二人の後れるのを待つたり...
田山録弥 「山間の旅舎」
...それよりは時代が少し後れるが...
田山録弥 「明治文学の概観」
...生半(なまなか)に身を厭えばこそ心が後れるのだ...
近松秋江 「霜凍る宵」
...予定よりだいぶ後れるだろうとのことでした...
豊島与志雄 「旅だち」
...「仕事が後れるじゃねえか...
豊島与志雄 「土地」
...もう起きなければ学校に後れるよと云って...
豊島与志雄 「反抗」
...一晩後れることになるのだった...
豊島与志雄 「道連」
...危く乗り後れる所だった列車に間に合った...
豊島与志雄 「道連」
...心理の動きから一歩後れるのは仕方ないことであろう...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...出版界も決して立後れることは出来ないと思われる...
中井正一 「集団文化と読書」
...注文の書が後れることの原因を「自分が買いたいと思う本も...
中井正一 「組織としての図書館へ」
...どうしてかうも後れるのだらう...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...」あまり後れると袖太がその鞍へ私を乗せたがるので...
牧野信一 「剥製」
...それがために朝飯がいつも後れる...
正岡子規 「病牀六尺」
...大助が少しずつ後れるのを気づかぬとみえ...
山本周五郎 「新潮記」
...田舍の正月は今でも舊だから都會の正月より一月以上後れる...
横瀬夜雨 「田舍の新春」
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