...一匹も後れるものもない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...後れるとか先だつとかいふことは問題にするには足りないと思ひますね』×その同じ人の言葉に...
田山録弥 「黒猫」
...しかも平生歩きつけてゐる旅舎の主人は平気で二人の後れるのを待つたり...
田山録弥 「山間の旅舎」
...少しくらい後れるかも知れませんが...
豊島与志雄 「女と帽子」
...帰りが後れるとの電報が一つ社長宛に来たきりで...
豊島与志雄 「自由人」
...「仕事が後れるじゃねえか...
豊島与志雄 「土地」
...この頃のように手紙の送達が後れるようでは...
豊島与志雄 「土地に還る」
...だが、身体は追いついても、心は後れる...
豊島与志雄 「女人禁制」
...もう起きなければ学校に後れるよと云って...
豊島与志雄 「反抗」
...一晩後れることになるのだった...
豊島与志雄 「道連」
...危く乗り後れる所だった列車に間に合った...
豊島与志雄 「道連」
...然し随分帰りが後れることもある...
豊島与志雄 「理想の女」
...今一足で汽車に乘り後れる所であつた...
長塚節 「開業醫」
...一列車後れると成田で空しく數時間待たねば成らぬ...
長塚節 「記憶のまゝ」
...どうしてかうも後れるのだらう...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...」あまり後れると袖太がその鞍へ私を乗せたがるので...
牧野信一 「剥製」
...それに後れると正月十五日過ぎなければないと云う...
山本周五郎 「お美津簪」
...田舍の正月は今でも舊だから都會の正月より一月以上後れる...
横瀬夜雨 「田舍の新春」
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