...ちょうど光が地球軌道の直径を通過するに要する時間だけ後れるわけである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...一匹も後れるものもない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...逃げ後れるものがないように...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...一刻でも油断して競争に後れるが如きことが有つてはならぬ...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...註文の時間に後れるとか間に合わせの品が出来るとかして...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...十日二十日後れるに至っては...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...しかも平生歩きつけてゐる旅舎の主人は平気で二人の後れるのを待つたり...
田山録弥 「山間の旅舎」
...生半(なまなか)に身を厭えばこそ心が後れるのだ...
近松秋江 「霜凍る宵」
...少しくらい後れるかも知れませんが...
豊島与志雄 「女と帽子」
...帰りが余り後れると...
豊島与志雄 「香奠」
...だが、身体は追いついても、心は後れる...
豊島与志雄 「女人禁制」
...もう起きなければ学校に後れるよと云って...
豊島与志雄 「反抗」
...心理の動きから一歩後れるのは仕方ないことであろう...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...挿絵をみると主人公の太鼓手は撥(ばち)をあげて胸にかけた太鼓をうちながら後れる味方をしりめにかけて進んでゆく...
中勘助 「銀の匙」
...私が序文の執筆できるのを待っていては出版が後れるから...
野呂栄太郎 「加藤正宛書簡」
...」あまり後れると袖太がその鞍へ私を乗せたがるので...
牧野信一 「剥製」
...何處でも雪の消えるのが後れるものだ...
三島霜川 「解剖室」
...それに後れると正月十五日過ぎなければないと云う...
山本周五郎 「お美津簪」
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