...丸木はうなりながら、四歩五歩と、後によろめいて、ついに壁ぎわにどうんと背中をつけてしまった...
海野十三 「火星兵団」
...後に至って思い合わされたことだった...
海野十三 「人間灰」
...その紙や岩をのせた球形の世界自身がいまから十分後には...
海野十三 「放送された遺言」
...私の眼界には一物の動くものとてなかったけれど、背後には、くらげの如きあやしの生きものが、ウヨウヨと身をすり合せて、声なき笑いを合唱しているのかも知れなかった...
江戸川乱歩 「火星の運河」
...最後に主人が飲む...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...その結果は後に述べるようにすでに述べたものと非常によく似ていた...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...一分半かそこいら耳を傾けていた後に...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...卜した後にそれに文字を刻するのはその神聖を傷けるものではないか...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...彼の性質として固(もと)より維新後に生存し得る能わず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...かくばかり前方に踏み出して父に近づいた後になって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...最後に増上寺を隔てて東照宮(とうしょうぐう)に隣りする二代将軍の霊廟を参拝したのである...
永井荷風 「霊廟」
...明治以後におこなわれた皇室中心の歴史は...
蜷川新 「天皇」
...最後に、本句集は千句足らずとはいえ、句の書き写しから始まって、制作年代の推定やクロスリファレンス作成など種々の過程を経て作られたものである...
藤野古白 「藤野古白句集」
...後に、それを「植物学雑誌」で世界に向つて発表した...
牧野富太郎 「ムジナモ発見物語り」
...この世で得られないものを死後において期待する人は宗教的といはれる...
三木清 「人生論ノート」
...その背後に眞實には人間の相互的勞働が隱れてゐる事物の運動は自己の法則に從つて固有の運動をし...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...貴金属の流入の後にのみ起り得るからである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...式後にダリヨは、運ばせて来た多量の食料品を以て、諸方からの参会者のために盛大な饗宴を設けたのであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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