...一時の平和を求めて後々まで苦しむより...
伊藤野枝 「日記より」
...ノラ 後々までも? 私がゐなくなつてからも――?クログスタット 貴女の名譽は私の手に握つてる事を忘れましたね(ノラ無言で立ち上り...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...後々まで悪い影響を学校の彫刻に与えたのは其処らから始っているようである...
高村光太郎 「回想録」
...後々まで残る深い印象を受けた...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...後々まで残る立派な仕事だ...
豊島与志雄 「土地」
...あれは後々まで随分役に立ったものだった...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...却(かえ)って後々まで褒(ほ)められ敬われるでは無いか...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...後々までこの娘の噂をして居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後々まで覺えてゐる筈もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一人は後々までも生きながらえたそうである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...後々までも住んでおりましたが...
柳田國男 「日本の伝説」
...ご征伐を遂げられた後々まで...
吉川英治 「黒田如水」
...すると、張昭が、「それは、策を得たものではありません」と、再考をうながして、「この小城一つ保守するため、兵をのこしておくと、後々まで、固執せねばならなくなります...
吉川英治 「三国志」
...後々まで云い伝えられた...
吉川英治 「三国志」
...濃藍(のうらん)の夕空に、ふと、三日月の光を仰ぐとき、山中鹿之介幸盛の不撓不屈(ふとうふくつ)を想うて、おのずから敬虔(けいけん)な心に打たれる――とは、後々まで、武門の人がみないったことばである...
吉川英治 「新書太閤記」
...後々までの語り草になされる...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのうらみを、後々まで、地方の子等は、無心に、謡っていたものとみえる...
吉川英治 「平の将門」
...ところで、後々まで、このときのぼくの失敗を、生前の母ともよく思い出しては笑い話にした事だったが、ぼくは弟の知らせで、一家が餓死寸前の急場のように感じたので、家へ行く途中で、蕎麦屋(そばや)で蕎麦のカケを幾杯か註文していた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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