...過ぎ去った女のことに後々までこだわっているつもりはなかった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...後々まで私の頭から去らなかった...
豊島与志雄 「黒点」
...後々までの頼りにはならない...
豊島与志雄 「山吹の花」
...あれは後々まで随分役に立ったものだった...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...この事件は後々までも平次の心持を暗くした様子ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...後々までこの娘の噂をして居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後々まで碌なことは言われないような始末にならんとも限りませんぜ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...後々まで持続するものも多いが...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...後々まで、その時自分があんなに泣いた事が、自然と言えば非常に自然なことのような気がしながら、どうも不思議でしかたがなかった...
三好十郎 「「廃墟」について」
...後々まで残惜しい...
森鴎外 「二人の友」
...後々まで私的な文章にはその影響をのこしているが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ご征伐を遂げられた後々まで...
吉川英治 「黒田如水」
...後々までの思い出のよい信義の別れを告げよう...
吉川英治 「三国志」
...後々まで云い伝えられた...
吉川英治 「三国志」
...後々まで“千早(ちはや)”がひろく通っている...
吉川英治 「私本太平記」
...方々の橋袂にも、この二、三日、人相書が出ているはずだが」「あ、そういえば、いろんな噂がありますね」「とにかく、後々まで、御相談になりますから、ここのところは、諸事よろしく皆さんにお願い申します...
吉川英治 「治郎吉格子」
...母はこの兄を後々まで...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...ところで、後々まで、このときのぼくの失敗を、生前の母ともよく思い出しては笑い話にした事だったが、ぼくは弟の知らせで、一家が餓死寸前の急場のように感じたので、家へ行く途中で、蕎麦屋(そばや)で蕎麦のカケを幾杯か註文していた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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