...後々までもその時の話を致しますと...
芥川龍之介 「地獄変」
...後々までも語り草になりますやうな事が...
芥川龍之介 「地獄變」
...そのことを後々まで覚えているとすれば...
豊島与志雄 「囚われ人」
...旅は失策の少々あらんこそ後々までも興ある者なれ...
内藤湖南 「寧樂」
...人の口に後々まで好い評判となって残されようと思うのが虚栄になるんだ...
永井隆 「この子を残して」
...後々まで話の種を残したが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...それはずつと後々までも...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...この心は後々までも持ち続きたし...
正岡子規 「俳諧大要」
...後々まで残惜しい...
森鴎外 「二人の友」
...一人は後々までも生きながらえたそうである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...はた原因であるかを決しかねるが後々までも村に怪力の人が輩出したといい...
柳田国男 「山の人生」
...すると、張昭が、「それは、策を得たものではありません」と、再考をうながして、「この小城一つ保守するため、兵をのこしておくと、後々まで、固執せねばならなくなります...
吉川英治 「三国志」
...方々の橋袂にも、この二、三日、人相書が出ているはずだが」「あ、そういえば、いろんな噂がありますね」「とにかく、後々まで、御相談になりますから、ここのところは、諸事よろしく皆さんにお願い申します...
吉川英治 「治郎吉格子」
...父光秀が叛旗をあげた日から最期にいたるまで――いやその後々までも...
吉川英治 「新書太閤記」
...為に――長久手の醜態(しゅうたい)は、かれとしても、後々まで、身に沁みぬいたこととみえ、ずっと、後年の話にはなるが、こんな挿話(そうわ)まで残っている...
吉川英治 「新書太閤記」
...もう病関索(びょうかんさく)の刀のサビかと、素直にあきらめをつけていたら、なんと、免囚の後々まで、えらいお世話になりまして」「そんなことがあったかなあ」「旦那はお忘れでも、こっちは忘れたことはございません...
吉川英治 「新・水滸伝」
...父はよく後々まで述懐していた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...その頃うけた記憶として、こういう事象が、後々まで、脳の深部にありありこびりついている...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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