...また後々(あと/\)の都合もある事だから...
薄田泣菫 「茶話」
...後々まで何の時もそうで...
高村光太郎 「回想録」
...親類どもも寄り集まりましていろいろと後々の相談をいたしましたが...
橘外男 「蒲団」
...後々得るだろう経験を統制するものであらざるを得ない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...お雪の方でも後々(あとあと)の心持がわるくないであろう...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...よく後々のことを頼み...
中里介山 「大菩薩峠」
...この事件は後々までも平次の心持を暗くした様子ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...番頭さんは後々のことの御相談があるとやらで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この苦い思ひは後々ずゐ分役に立つだらう...
平山千代子 「転校」
...此寺が後々までも宗家以下の菩提所となるのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...後々(のちのち)神事に限られるようになったのは...
柳田国男 「海上の道」
...後々(あとあと)の事は母方の縁辺により...
夢野久作 「斬られたさに」
...月江はこの上にもこの後々(あとあと)が思いやられる...
吉川英治 「江戸三国志」
...ですから、いま小功を挙げて、これを味方にするも、後々、かならず叛くに違いありません...
吉川英治 「三国志」
...後々まで“千早(ちはや)”がひろく通っている...
吉川英治 「私本太平記」
...後々までの語り草だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...焼いてしまったほうが後々のためであろう」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...年に一度のことなので、膳部の係りも、初めのうちは、よくこんな失態を演じたが、後々には、光圀の親思いが、家臣の個々の心にも沁み入って、決して忘れなくなった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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