...後々まで悪い影響を学校の彫刻に与えたのは其処らから始っているようである...
高村光太郎 「回想録」
...後々まで私の頭から去らなかった...
豊島与志雄 「黒点」
...後々は私もそれが着られるから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...人の口に後々まで好い評判となって残されようと思うのが虚栄になるんだ...
永井隆 「この子を残して」
...あれは後々まで随分役に立ったものだった...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...後々迄此の婦人にさまざまの色彩をつけ足して噂した...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...しかも後々まで重大な意味のある注意だとよろこんでいました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...後々任意の霊場を設定するやうになつてからは...
柳田國男 「信濃桜の話」
...後々それを「待つ」ことだと思うようになって...
柳田国男 「年中行事覚書」
...男も後々(のちのち)は小倉織(こくらおり)のような地の詰まったものを詰襟(つめえり)にして...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ご征伐を遂げられた後々まで...
吉川英治 「黒田如水」
...後々へお気をひかれることなく...
吉川英治 「剣難女難」
...後々の大きな孝養を心がけてくださらぬか...
吉川英治 「剣の四君子」
...すると、張昭が、「それは、策を得たものではありません」と、再考をうながして、「この小城一つ保守するため、兵をのこしておくと、後々まで、固執せねばならなくなります...
吉川英治 「三国志」
...ですから、いま小功を挙げて、これを味方にするも、後々、かならず叛くに違いありません...
吉川英治 「三国志」
...あれにある甚内のひと粒だね――あの子の後々だけを...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼にはすべての秘密もうちあけて――また後々のこともたのんで...
吉川英治 「親鸞」
...――それがいま六十五齢(れい)、実(げ)にふしぎな生涯ではあった」「神の思し召でございましょう」「仁兵衛夫婦が、あえて主命もものとせずに、わしの母を力づけ、ひそかにわしを産み落させてくれたのじゃが……ひとの心は、たまたま、神業(かみわざ)をするものかもしれぬ」「表向き、三木家のお子と育てられても、お四歳(よつ)、お五ツと大きゅうおなり遊ばすうち、どこかご気性もお容貌(かたち)も、臣下の和子(わこ)たちと異なるので、三木どのの千代松(ちよまつ)さまは恐ろしい和子かな――と、街でのおうわさも高かったものと、後々、よう皆さまから伺いまする」「三歳の神童、二十歳(はたち)だいの駄々馬...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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