...一時の平和を求めて後々まで苦しむより...
伊藤野枝 「日記より」
...後々問題を起さぬという約束で十二分の手当を与えて花との手をきられた事も...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...いつまでもその場に居残っていて後々へ禍を及ぼすとか...
大阪圭吉 「坑鬼」
...後々までそうで、晩年は父の作品も相当高くなったが、それは商人の間だけのことで、父は昔の勘定しか知らなかった...
高村光太郎 「回想録」
...彼は後々の場合あらゆる方面からの圧迫をうけて遂には折角築き上げた商売上の地位でさへ見すてなければならなかつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...後々のカントの立場とどう折り合えるかが...
戸坂潤 「科学論」
...そして又それは後々の同一性質の出来事の先例となるのである...
戸坂潤 「科学論」
...併しこの特許を取っておけば後々の研究費が十分出るから...
戸坂潤 「技術へ行く問題」
...後々歴史的に展開しなかったようなものの発明や発見は...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...こんな機会に後々の事も話しておきたいと思っているのに――「おふじ...
戸田豊子 「鋳物工場」
...そのことを後々まで覚えているとすれば...
豊島与志雄 「囚われ人」
...後々までこの娘の噂をして居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後々(だん/\)呂昇はんのやうな娘義太夫(ぎだいふ)にすると云つて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...後々まで私的な文章にはその影響をのこしているが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...後々この特殊な包装の方式を普及させた元(もと)には...
柳田国男 「海上の道」
...後々言い始めた戯れの説明にちがいない...
柳田国男 「年中行事覚書」
...貴様が黄瀬川家をつぐとなったら後々が思いやられるのだ...
吉川英治 「御鷹」
...ご征伐を遂げられた後々まで...
吉川英治 「黒田如水」
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