...一時の平和を求めて後々まで苦しむより...
伊藤野枝 「日記より」
...後々にはきっと世の中に認められて来るであろうと思われる木彫りの修業をさせた方が行く行くこの児のためであろうと考え...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...しかし後々(あとあと)のこともある...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...明後々日、八月一日ニ、婆サン、経助、辻堂ノ陸子ト子供三人、女中ノオ節ノ七人ガ軽井沢ヘ出発スル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...話が後々のことに触れて行つた...
徳田秋聲 「和解」
...又それが後々の同一性質の出来事の先例となる...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...こんな伯父がないものかなあ」後々までも...
野村胡堂 「胡堂百話」
...後々まで覺えてゐる筈もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少(すこ)しは父御(てゝご)も可愛(かわゆ)がつて後々(のち/\)あの子(こ)の爲(ため)にも成(なり)ませう...
樋口一葉 「十三夜」
...後々是(これ)を双神と解するようになって...
柳田国男 「海上の道」
...後々便利のためにつけた小路が...
柳田国男 「年中行事覚書」
...後々他の名称に取って代られて...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...月江はこの上にもこの後々(あとあと)が思いやられる...
吉川英治 「江戸三国志」
...後々大事にいたるかも知れません」と...
吉川英治 「三国志」
...先刻(さっき)、九郎兵衛に叱られた微笑を又ちらと見せて、『後々の儀も、心得ぬではございませぬ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――後の苦情という御心配もござんしょうが、それは、ここに立会っている青梅の勘三、福生(ふっさ)の部屋の者一同、ならびにかく申す羽村の留が、たいこ判を押して、後々一切、おひきうけ致しての入札でござんす...
吉川英治 「野槌の百」
...年に一度のことなので、膳部の係りも、初めのうちは、よくこんな失態を演じたが、後々には、光圀の親思いが、家臣の個々の心にも沁み入って、決して忘れなくなった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...後々もよく笑いばなしにした...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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