...自分の生活をきびしく律する高邁(こうまい)な精神を本当に求めよう...
梅崎春生 「風宴」
...その高い段階のものを同じ原則で律することは間違っていると思う...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...僕等自身の心持をもって律することなく...
大杉栄 「男女関係について」
...狂ったピアノのように狂っている世道人心を調律する偉大な調律師は現われてくれないものであろうか...
寺田寅彦 「備忘録」
...一つの時代の道徳を他の時代の道徳観念で律するのは穏当でないこと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これまでの道徳や何かで律するわけに行かない...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...行動の世界は思惟をもって律することができないのと同様である...
中谷宇吉郎 「海底の散歩」
...ただ愛の尺度をもって万事を律する...
夏目漱石 「野分」
...それを以て律することのできないものである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...人間の行動を規律するうるさい加減の約束はなにひとつない...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...そんな言葉で彼等の人情風俗を律する要もない...
牧野信一 「その村を憶ひて」
...それでも痩我慢に歌ばかりは日本固有の語にて作らんと決心したる人あらばそは御勝手次第ながら其を以て他人を律するは無用の事に候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...それを以て他人を律するは無用の事に候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...由來韻文を律するに嚴格なる文法を以てするは理窟を以て感情を制する弊あり...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...然るに日本の文法學者は文法を以て韻文を律するのみならず...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...私たちの生命の絃は何と微妙にはられているでしょう! 何と説明しがたい諧調で顫律するでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...厳然として自律する朝鮮である...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...再建日本の在り方を規律する憲法の改正が行はれ...
山浦貫一 「新憲法の解説」
便利!手書き漢字入力検索