...随分待ったでしょう...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...そして青年を待った...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...驟雨(しゅうう)の過ぎるのを待った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は昼間の出来事をエルンストが暗に言い出してくれるのを待った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...待った」雨戸が一枚...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...――なぜ乱暴するか――と咎(とが)めるのを待った...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...新聞記者は早口にそれだけ云って彦太郎の返事を待った...
火野葦平 「糞尿譚」
...太陽が雲へ入る、とても見込みはなさゝうだ、でも待ってゐる、何時迄待った、といふ記録をつくるためであらう...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...テンプルがじっと待った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...右手を突出して)待った...
三好十郎 「斬られの仙太」
...「あたし困ってることがあるの」茂次は黙ってあとを待った...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...植木職人の風をした私は高林家の裏庭にジッと跼(しゃが)んで時刻が来るのを待った...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...弓を捨てると、馬超は、銅(あかがね)づくりの八角棒を持って、張飛を待った...
吉川英治 「三国志」
...……高氏はもうだいぶ待った...
吉川英治 「私本太平記」
...しからば」鬼六は、門側の大きな平石に腰かけて、召しを待った...
吉川英治 「私本太平記」
...お綱は新藤五の切ッ尖(さき)で待った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「あっ」「こいつがッ」すでに血になろうとするその旋風(つむじ)へ、「待った、待った!」「人違いだ」誰からともなく叫び出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
...幾十日を待ったら禅師に接する折があるかわからない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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