...「港入りした連中をこの手紙が待ち受ける...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...じりじりして待ち受けるというような風であった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼を待ち受けるように佇んでいた...
豊島与志雄 「無法者」
...どうも見栄(みえ)を切って大向うの掛声を待ち受けるものの如くにしか見えなかったので...
中里介山 「生前身後の事」
...到着の人を待ち受けるわけではないけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...私には凝(じっ)として彼の帰るのを待ち受ける時間がなかった...
夏目漱石 「こころ」
...それ程待ち受ける趣意がないと考へた...
夏目漱石 「それから」
...又それ程待ち受ける位なら...
夏目漱石 「それから」
...それ程待ち受ける趣意がないと考えた...
夏目漱石 「それから」
...その中(うち)で最も熱心に何かを待ち受ける一人(いちにん)となって...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼は頬(ほお)の上に一滴(いってき)の雨を待ち受けるつもりで...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼の帰りを待ち受けるごとくに据(す)えてあった...
夏目漱石 「明暗」
...正直なお延の返事を待ち受けるのでも何でもなかった...
夏目漱石 「明暗」
...判然(はっきり)した答を津田から待ち受けるような予期の光が射した...
夏目漱石 「明暗」
...彼方より來るものを迎へ待ち受ける主體の態度において將來は成立つ...
波多野精一 「時と永遠」
...彼女をここに待ち受けるのが目的だったかは分らない...
吉川英治 「夏虫行燈」
...坂本でロレンソを待ち受ける...
和辻哲郎 「鎖国」
...茄子の出る夏を楽しみに待ち受ける...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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