...あたかも何物かを待ち受けるように...
芥川龍之介 「偸盗」
...急にさう云はれて何かを待ち受けるやうな緊張した顔に戻つた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...ここで待ち受けることに決めたんだよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...到着の人を待ち受けるわけではないけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...私はちょうど主人の帰りを待ち受ける客のような気がして済まなかった...
夏目漱石 「こころ」
...私は泥棒を待ち受けるような心持で...
夏目漱石 「こころ」
...私には凝(じっ)として彼の帰るのを待ち受ける時間がなかった...
夏目漱石 「こころ」
...又それ程待ち受ける位なら...
夏目漱石 「それから」
...それ程待ち受ける趣意がないと考えた...
夏目漱石 「それから」
...又それ程待ち受ける位なら...
夏目漱石 「それから」
...そうして彼女の帰りを待ち受ける時間を談話で繋(つな)いだ...
夏目漱石 「明暗」
...また来客を待ち受ける準備としても...
夏目漱石 「明暗」
...医者の来るのを今か今かと待ち受ける心ほど苛(つら)いものはなかった...
夏目漱石 「門」
...足場をはかって待ち受ける...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...二番の右は道中の御本陣ともいふべき宿屋で貴人のお乗込みを待ち受けるとでもいふべき処である...
正岡子規 「病牀六尺」
...県々(あがたあがた)の使者を待ち受けるのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...何事か待ち受けるかのように互に人々の顔を見合っていた...
横光利一 「上海」
...茄子の出る夏を楽しみに待ち受ける...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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