...又もや手で額を覆(おほ)ひながら近寄る和作を待ち切れず...
犬養健 「朧夜」
...それをも待ち切れず従来の方針を覆したことは...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...ころされる日を待ち切れず...
太宰治 「狂言の神」
...悪童たちは待ち切れず...
太宰治 「作家の手帖」
...母が襟飾(ネクタイ)を結んだり頭髪(かみ)を梳(す)いてくれるのさえも待ち切れずに...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...そして明日という日を待ち切れずに...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...ひょっとすると夜明かしかも知れぬ勇を待ち切れずに読みさしの小説本を抛(ほう)り出して...
富田常雄 「刺青」
...中にはそれさえ待ち切れず立って料理場を窺(のぞ)き...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...自分はとうとう待ち切れず一人(ひとり)膳(ぜん)に向かった...
夏目漱石 「手紙」
...安兵衛 日の暮れるのが待ち切れず...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...何か待ち切れずにゐたもののやうに...
堀辰雄 「ふるさとびと」
...これがあれほど彼の待ち切れずに待つてゐたところの幸福な時間であらうか?彼女たちから離れてゐる間中...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...そして僕は朝飯が待ち切れずに停車場の待合室へ赴(おもむ)いて汽車売の弁当を喰(た)べなければならなくなったりする...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...「おゝ会ひたかつた――夜になるのが待ち切れずに...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...時が待ち切れずに姫君を捨てて行った自身のあやまちをどんなに悔いたかというようなことも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...式の日取が待ち切れずに押かけて行ったものであったが...
夢野久作 「巡査辞職」
...「ガニマールがとうとう待ち切れずにのぼってきたな...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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