...いつもは月が出るのを待ちかねる己(おれ)も...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...待ちかねるようにして...
芥川龍之介 「仙人」
...奴は財産を相続するのを待ちかねるようになるかも知れんからな...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...下の麦畑にいる子雲雀がお前の降りて来るのを待ちかねるであろうというのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...彼は夜の明けるのを待ちかねるようにして起き...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...彼女が学校から戻るのを待ちかねるようにして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...高橋氏の到来を待ちかねる患者の身になって終始した...
知里真志保 「生きているコタンの銅像」
...そして人々の待ちかねる春が...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...扉の開くのを待ちかねるようにして車から出た...
久生十蘭 「悪の花束」
...余は昔から朝飯を喰わぬ事にきめて居る故(ゆえ)病人ながらも腹がへって昼飯を待ちかねるのは毎日の事である...
正岡子規 「飯待つ間」
...晴 島田からの第三信待ちかねるようであったお手紙がやっと来ました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼女がくるのを待ちかねるかのように...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...彼は第二が出てゆくのを待ちかねるように...
山本周五郎 「はたし状」
...火急のことゆえ夕刻までは待ちかねるのじゃ...
吉川英治 「剣難女難」
...又の邂逅(かいこう)を舌が待ちかねるというほどな物にはめったにお目にかかっていず...
吉川英治 「舌のすさび」
...彼のさしずを待ちかねるふうだが...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索