...ただ待たれるのはかはせだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...待たれるものは、ただ、歸京旅費の來ることばかり...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...次の奇蹟が待たれるのであった...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...心待ちに待たれるような...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...しかし待たれる医者は来なかつた...
徳田秋聲 「和解」
...実はそれよりも待ちに待たれる一九三五...
戸坂潤 「社会時評」
...早く甚三郎が帰って来てくれることのみが待たれるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうまでして自分が待たれるのだか...
中里介山 「大菩薩峠」
...待たれるでもない気分のうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
......
野口雨情 「極楽とんぼ」
...何となく帰りが待たれる...
二葉亭四迷 「平凡」
...何とかしてそいつを全部聞きたいものだといふ気がして彼女の帰りが待たれるやうな...
牧野信一 「秋晴れの日」
...どうしてそんなに人が待たれるのであろうと源氏は思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...さすがに恨めしい人の姿が待たれるというのも恋する人の弱さではなかろうか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...平生は待たれる人であったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いまにも立って来るかと待たれるその気振りは...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...不浄役人に陣を以て待たれる理由は毛頭ない...
吉川英治 「江戸三国志」
...何か一縷(いちる)の明りのようにそれが待たれる」「ふたりも密かに申しておりまする...
吉川英治 「私本太平記」
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